『ソログーブ童話集 影繪(春陽堂少年少女文庫)』



 過去の記事をサルベージしておくシリーズ。 今回はソログープの童話集。
 とんでもなく手に入れたいのだが、Amazonにすら情報が無い。どこかに売りに出されてないかなぁ。
 ちなみに私は図書館で借りました。


 話を戻して、収録作は以下。
  ・「翼」
  ・「いい香のする名前」
  ・「影繪」
  ・「花冠」
  ・「かよわい子供」
  ・「氷砂糖のかけら」
  ・「金の柱」
  ・「かうして誤解が起こつた」
  ・「蛙」
  ・「搜索」
  ・「地のものは地へ」
  ・「小さな棒」
  ・「對等」
  ・「小石の冒險」
  ・「道とあかり」
  ・「鍵と合鍵」
  ・「獨立した葉」
  ・「森の主」
  ・「少年の血」
  ・「魂の結合者」
  ・「獸の使者」



 収録作品は多いものの、「翼」、「いい香のする名前」は短め、「かよわい子供」から「蛙」まで、また「小さな棒」から「獨立した葉」まではどれもほぼ1ページの小品でいかにも童話な作品。
 ただ、この収録順がサッパリ分からない。
 小品が続いた後に、国語の問題に出題されそうなほどに出来映えの良い「搜索」、他と比べて長めの上になかなかヘビーな「地のものは地へ」を続け、その直後にまた超短編な童話を並べて、最後に「森の主」以降という順番の理由とは一体。
 「地のものは地へ」の直後に「小さな棒」だなんて、いきなり硬さが違って戸惑う。

 この文庫は、先に出た同じ翻訳者で精華書院の『世界少年文學名作集第21巻 影繪』にさらに作品を加えて纏めたものだと思われるのだが、単純に足されたのではなくて、文庫化にあたって収録順が変更されている。
 つまりは翻訳者の何らかの意図があったと思うのだが、何だろう?
 記事全文はコチラから。



関連記事:
ソログープ短編集『かくれんぼ・白い母 他二篇』
ソログープ短編集"THE OLD HOUSE AND OTHER TALES"
ソログープ『血の滴(「創造される傳説」の一)』
ソログープ『小悪魔(モダン・クラシックス)』
アンソロジー『昇曙夢 翻訳・著作選集<翻訳篇2> 六人集、毒の園』


0 コメント:

コメントを投稿