先日記事にした『妖婆 死棺の呪い』(こちらの原題も«Вий»)のリメイク«Вий 3D»が、2013年にロシアで公開されると風の噂で聞いていた。
その後、延期したのか何なのか、とりあえず2014年1月30日公開ということで確定したらしい。つまり今頃は、ロシアで絶賛上映中ってことですね。
予告編らしきものを見つけたので、ぺたり。一言も分かりません。
黒髪のお嬢さんが魔女で、金髪のお嬢さんがヒロインらしき雰囲気。
何故か映画公式のサイトは発見出来なかったが、wikipediaやIMDBにはあらすじその他が記載されていたので、己の語学力に絶望しながら読んだ。
それによると、舞台は18世紀。主人公はジョナサン・グリーン。
ジョナサンと言えば、『吸血鬼ドラキュラ』で、イギリスのとある物件を買いたいと言い出したドラキュラ伯爵のために、彼の住居であるトランシルヴァニアのカルパチア山脈まではるばる旅をした挙句に恐怖体験をする羽目になる不動産業者の営業マンの名前がジョナサン・ハーカーだけれど、それと掛けているのだろうか?
このグリーンの方のジョナサンは、地理を専門とする学者先生。地図を作成するために(?)、ヨーロッパから東方へと向かう旅の途中、トランシルヴァニアのカルパチア山脈まで来たところで、濃い霧により道を見失う。
彼が辿りついたのは、不思議な村。住人はジョナサンが今まで見たどの民族とも異なり、そして彼らは必死に穴を掘っていた。
彼らが言うところでは、もうじき悪魔が地中から出現し、人間の魂を貶めるのだそうだ。恐るべき魔の手から己の身を守るために、彼らは穴を掘っているのだと言う。
科学者たるジョナサンには、彼らの説明を受け入れることなど出来ない。だがジョナサンはまだ知らなかった。彼こそが、最も恐るべき悪魔と遭遇することを。
煽り感満載で書いたので、大筋以外は外しているかもしれない。むしろ大筋すら外しているかもしれない。
誰か映画を見た方がおられるなら、教えてください。
それにしても、『妖婆 死棺の呪い』のリメイクどころか、ゴーゴリの原作「ヴィイ」すらももはや原作じゃない勢いなんですが。とりあえず、あらすじには原作1ミリも残ってないよ?
『吸血鬼ドラキュラ』モチーフだとしても、あの小説って科学発展著しいヨーロッパの華たる御イギリス様(異論は受け付けておりません)が、土臭い非文明の地である東ヨーロッパの怪物を駆除するお話だとしか私には思えないのに、東ヨーロッパの国であるロシアが自ら手がけちゃうのかい?
あらすじ後半の悪霊が来るのに備えて穴を掘る話は、ロシアかその周辺国の作家の短篇で読んだ気がしないでもないが、思い出せない。
予告編のロングバージョンも公表されているので、ご紹介。
個人的に近世ヨーロッパの、今となっては意味の分からないファッションは好物なので、前半は面白そうに思えた。
が、後半の口からエイリアンみたいなのがコンニチハとか、完全CGと思われるゴラムみたいな生き物とかちょっと……。
『妖婆 死棺の呪い』での楽しい魔女空中飛行in棺のシーンはあるようで安心したけれど、onはあるのだろうか。それと、あの美少女が魔女なのか?
怪しい婆さんが何故だか美少女に、の謎の展開もやってくれないと「ヴィイ」だとは呼べないんで、何卒宜しくお願い申し上げます。
死体(動く)と二人っきりの恐怖の礼拝堂でのお勤め三晩もお願いしたいが、『妖婆 死棺の呪い』のホマーとは違ってグリーンは神学生でも何でもないから、夜中礼拝堂に篭る展開は難しそうだな。
そして何よりもこの作品、日本で公開してくれるのかな。
3Dで上映しろとは言わないし、小規模な劇場限定でも構わないので頑張って欲しいなぁ。
IMDBではジャンルに「ホラー」が入っていなかったので疑問だったのだが、12+の年齢制限が掛かっているのを見るに、ちゃんとホラーやってるっぽい。
参照元:
«Вий 3D»(wikipedia.ru):ロシア語
«Вий 3D»(kinopoisk):ロシア語
«Вий 3D»(IMDB):英語
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