マルシャーク『ねこのいえ』


ねこのいえ
ねこのいえサムイル・マルシャーク文 ユーリー・ワスネツォフ絵  片岡 みい子  

平凡社 2011-06-18
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 これまた現在放送中のNHKまいにちロシア語応用編で登場したのが面白そうだったので、読んでみた次第。
 ロシアの子供達はこの話を母親から聞くので、みんな知っているそうな。語呂が良くて耳に残るので、物語というよりも一種の詩として認識されているとか。
 そこら辺は日本語にしてしまうと、よく分からなくなってしまって残念である。
 

 ねこのいえは素敵なお家。素敵なお家に住まうのは、素敵なネコねえさん。
 そんなねこのいえを訪れるのは、素敵な友人たち。みすぼらしい甥っ子ネコではなく。
 ネコねえさんの暮らしは申し分なく、 毎日が豪華だった。そう、その日までは……。



 本当に困った時に助けてくれたのが彼ら、というところが心に残る一作。
 まいにちロシア語で少し引用(と言えるのか?)された部分は、ねこのいえの最期のところっぽい。


 原題はКОШКИН ДОМ。『(メス)ねこの家』というところか。
 再建されたねこの家もКОШКИН ДОМなのかが気になるところ。
 イラストはユーリー・ワスネツォフ、翻訳は片岡みい子。ワスネツォフは100周年の回顧展が開催されるほどに、ロシアでは人気の作家とのこと。 



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