Lang-8でロシア日記を書いてみた感想


 Lang-8(らんげーと)というのは、言語学習者のための相互添削型SNSのこと。有料になると色々特典があるが、基本的には無料。

 これは、私の母国語(私の場合だと日本語)を学ぶ人が書いた文章を添削し、また私が学ぶ言語(ロシア語)を母国語とする人が私の文章を添削してくれるというSNS。
 添削をするとLポイントなるものがもらえ、この点数に応じて自分の書いた添削して欲しい文章が目立つ位置に掲載してもらえるようになる仕組みも導入されている。



 Lang-8ではないけれど、私にはだいぶ昔に英語で同じようなことをしていた経験がある。が、日記を書いたからと言って劇的に英語が伸びた記憶はない。
 用例や用法の調べ方は劇的に上手くなったが。なんと言うかこう、誤魔化し方を覚えた的な……。
 とは言えども、勉強なんて手を動かしてナンボですし、それにLang-8だと反応が割りとすぐ貰えるので嬉しい。
 ただし、この「反応が貰える」と言うのはロシア語-日本語の学習者数のバランスが良いからであって、言語によってはサッパリという事態もあるそうな。



 心底どうでもいい私の日記に、だいたい5前後の添削がついております。赤い矢印で示した緑色のマークの右側の数字が、添削された回数。その左の吹き出しはコメント数、さらに左の眼のマークはアクセス回数(?)。
 添削自体は20も30も付くものではないと思うので(そんなに添削することないだろうし)、まぁ良い方なんじゃないかなーと。

 ただ投稿のタイミングはそれなりに大切。時間が悪いとなかなか添削が付かなくて「駄目だったかな……」感を味わう羽目に。
 モスクワとの時差は5時間あるので(当然日本のが早い)、日本では深夜に投稿した方が反応が良い、かも。パソコンを弄るのはたいてい夜だろうし。



 そんな私のLang-8に対する感想。



1) まずは添削してみるべし


 登録直後は使い方がサッパリだと思うので、とりあえず目に付いた日本語の文章を添削してみる。
 他人の文章に手を入れるのはちょっと緊張するけれど、勇気を出してやってみよう。
 なんだか妙だけれど意気込みを感じる日本語に「あぁ、頑張ってるんだろうな」とほっこりしたり、流暢な日本語に驚愕したり、あまりに意味不明な日本語に「お手上げです!」したりと、これはこれで楽しい。

 それにここでお手上げ体験をしておけば、その後に自分が文章を投稿した時に添削されるとホッと出来る。
 添削されると微妙にショックだったりするけれど、本当に怖いのは添削が付かないことだと分かる。そもそも相互添削型SNSなのだから、間違いのない文章を投稿するのは間違っているとも言える。
 更に、添削すればポイントが貰えるので、後々自分の投稿を良い位置に表示して貰える。


2) 添削されても泣かない、むしろ喜べ


 上にも書いたけれど、添削されてナンボでございます。
 とは言えど、これが最初は結構なショック。「頑張って書いたのに間違えちゃった」と凹む。
 が、相互に添削するのがこのSNSの存在意義なのでありまして、完璧な文章だけを投稿する場所ではない。
 それに、添削されるのは文章の意味が大体伝わっている証拠でもある。本当に意味不明な文章だと、添削しようにもしようがない。これは最初に添削する側に回っておけば分かるが。

 「これは意味不明かも」と心配な時は、他の言語でも書こう。Lang-8には母国語で書く欄も用意されている。ただ日本語を読めるロシア語ネイティブは多くないので、英語を付記した方が通じるだろう。
 Lang-8の日本語学習者の投稿を見る限りだと母国語をつける人は少ない印象だが、書いておけば誰かが喜ぶかもしれないと思い、個人的には全ての投稿に日本語を付けることにしている。
 ネイティブの書いた文章というだけで価値がある……気がするけど、正直どうなんだろう。


3) フレンドを作ろう


 素敵な添削をしてくれた方が居たら、即効でフレンド申請を送ろう。フレンドの投稿は目立つ場所に表示されるから、フレンドになってもらえれば今後もずっと添削してくれるかもしれない。
 逆に日本語学習者からフレンド申請が来た場合は、相手の投稿ペースを見定めてからがオススメ。ハイペースに投稿する人だと、その人の投稿で全部埋まってしまう。というか埋まったよ! もうずっとこの人の投稿見てるわ!!

 フレンドはロシア語ネイティブの日本語学習者がベストだが、実際のところ結構レアなのであんまり拘っても仕方が無い。「今後もこの人の投稿が読みたいな」と思える相手なら、フレンドになっても後悔しないだろう。




 カタコトから流暢まで、様々な言語レベルの人たちが集まるLang-8では、意外な発見があって楽しい。
 「ウチの国に安倍総理が来るよ。明日はウチの国の記念日なんだ」なんて内容の日記を読んだ後に、ニュースで見かけたりすると「ああこれのことか」と思うし、「そんな日本語あったんかいな」的な発見や、「注目するのはソコかよ」なんてカルチャーギャップを感じたりも出来る。
 どうでもいいハズの他人の日記が、何故だか妙に面白い。どうでもいいことであればあるほど面白い。
 これは学ぶ言語は違えども、言語学習という同じ苦しみを味わう仲間だからこそ生まれる親近感が成せる感情なのだろうか。よく分からない。
 が、気が付いたらひたすら添削していたりするので、その点はほどほどに。

 そんな訳でLang-8の宣伝でした。有名だからきっとみんな知ってると思うけどね!

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