ワイルド・ロシア 雄大な自然と動物たち#06「ヘラジカの旅路」




 「ワイルド・ロシア」シリーズ最終回。
 今回の舞台となるのは、ウラル山脈の周辺。広大な森林に加え、谷には最大級の面積を誇る湿地が広がる。
 豊かな自然に育まれ、多様な生物が暮らすこの地の春、短い夏、秋、そして冬が紹介される。冬、静かな森に響く奇妙な音は、寒さに耐えきれなくなった木の幹が弾ける音だ。

 個人的には、絶滅が危惧され今や1500匹以下しか生息していないというデスマンという生き物がお気に入り。なんか平べったい。とっても平べったい。モグラの仲間らしい。



 ライチョウの求愛はなんだかとっても微笑ましいし、クズリがくてくてと匂い付けをしている姿は可愛らしい。ちなみにクズリは世界最大のイタチだそうな。たぶん私が思っているよりも数段大きいんだろう。
 ヒグマのおこぼれを狙うオオカミや、繁殖期には赤く色を変えるカエル、乱獲の後にアメリカミンクによって居場所を奪われつつあるミンク、森林トナカイにヘラジカ……と登場する動物は実に豊か。

 ウラル山脈の北西の森、その丘の上に聳えるマンプクネルと呼ばれる巨石群が印象的。
 これらは七人の勇士と呼び倣わされ、望まぬ結婚を強いられそうになった娘を助けるために立ち上がった勇士たちの姿だそうな。結果、神の怒りを呼び(何故?)、石にされたのだと言う。


 ナショジオらしく美しい映像で送られるこのシリーズ。hulu介して見てる身には画質が死んでいるので、せめてAmazonプライムあたりで配信されないかなー。
 それにしても、この回の邦題は何故これになった。

 

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