旧ソ連の怪奇ファイル パート1



 秘密のベールに包まれた国、ソ連。鉄のカーテンに隠されていたその秘密が、今明らかになる――的な、「お前らソ連のことどう見てんだよ」と突っ込みたくならないでもない番組が今回の「旧ソ連の怪奇ファイル」。うん、でもソ連って悪役が似合うよね。分かります。

  今回もナショナルジオグラフィックチャンネル。この番組は何度か番組表に出ていたのを見かけていたが、なんだかとっても面白くなさそうだなとスルーしていた。
 でもこれ意外と面白いよ! なんで今までスルーしていたんだよ、私!



 今回取り上げるのは、3つの事件。ディアトロフ峠事件、モンゴリアン・デス・ワーム、ストリゴイと呼ばれた連続殺人鬼。

 メインとなるのはディアトロフ峠事件。知名度はイマイチというか、少なくとも私は知らなかったが、なかなかに不可思議な事件。
 ディアトロフ、とは「登ってはならぬ」という意味だと言う。その峠は実際に難易度が高い。だが若者グループは雪の中登山へと向かう。彼らが遺した日記によれば、それはとても楽しい旅行であった。そう、最後の日までは。
 戻らぬ彼らを探しに出た人々が見付けたのは、登山コースから離れた位置にあるテント。しかもその組み立ては熟練の登山家たる彼らの手による物とは思えぬほどのお粗末さ。
 その上テントは切り裂かれており、持ち物リストに記載の無かったストックとランプ、そして彼らの防寒具が残されていた。彼らはこの雪山に、防寒具も持たずに飛び出して行ったのだ。一体それは何故?
 捜索隊が見付けたのは、作為的に置かれたとしか思えない彼らの死体。しかも内4人は離れたところで、またその4人のみまるで交通事故に遭ったかのように激しい損壊が見られた。謎は深まるばかりだ。
 更に、この事件を指揮した警察官が突如放射線を測り始めたことから、謎は混迷を極める。そんなことは普通しない。彼は誰かから指示されているのだ。けれど、それは何故?
 しかも内2人から放射線反応が検出された。一体彼らに何が起こったのか。


 2つ目の事件は、モンゴリアン・デス・ワーム。現地の言葉では「オルゴイコイコイ」と呼ばれるそれは、毒を吐き電気ショックを与える巨大なミミズ。
 モンゴルの砂漠地帯に潜むとされるその巨大生物は、しかしソ連の影響下にあって西側諸国から隠されていた。
 鉄のカーテンが退いた後、オーストリアからこの謎の生物を調べに一人の男が訪れる。彼は現地の人々からの忠告にも耳を貸さず、この生物の存在を確かめようと躍起になる。
 だがある夜、彼は夢を見た……。


 最後の事件は、ルーマニアの連続殺人鬼。その非道な犯行を知った人々は、彼を「ストルゴイ」に憑かれたのだと言った。ストルゴイとは一種の悪鬼であり、正体を持たぬもの。しかしそれは親の行いにより、子に引き継がれると言われていた。
 実際にこの連続殺人鬼の父親もまた……。
  ストルゴイはその後西欧により「発見」され、吸血鬼伝説に回収されて行く。


 全体として雑多で統一感のない番組であるが、この手のB級話が好きな私にはジャストミートでした。
 今回のこのナショナルジオグラフィックチャンネルの番組も、私は今回もhuluのリアルタイム機能を介して見ました。
 huluは一ヶ月約1,000円というお安さなのに、ナショジオを見せてくれてありがたいですね。回線の問題があるのか、時にブチブチ切れるという問題があるけれど。
 パート2は明日17日の昼1:30から放送予定。

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