試訳の裏側:ソログープ「イヴァン・イヴァノヴィッチは甦れり 2/7」

2014年06月28日更新

 独身生活を謳歌していたイヴァン・イヴァノヴィッチに訪れた変化。
 ソログープが独身男性を主役とする場合、彼らはしっかりとした職業(ほとんどが教師)に就いており、娘を持つ親からは良い婿がねと見做され、けれども本人は結婚する意思はなく、でも些細なことから結婚も良いなと思い始めてそのまま何となくゴールして幸福に暮らすパターンが多いのだが、今回はちょっと毛色が違うような?


出典は以下: «Собрание сочинений в восьми томах Том 3. Слаще яда»収録、«Книга стремлений»項目内«Иван Иванович воскрес»  (БИБЛИОТЕКА РУССКОЙ КЛАССИКИサイト内、Федор Кузьмич Сологубのページより) 



 今回も、 
  『パスポート初級露和辞典』(白水社)
  『岩波ロシア語辞典』(岩波書店)
  『NHK新ロシア語入門』(日本放送出版協会) にお世話になりました。


 例によってツッコミ等は歓迎しております。
 以下は、いつもの七転八倒な和訳への道。 






注:色つき文字部分は、私(春色)の独り言。
太字は原文、もしくは最終的な日本語訳。





Затягивает Ивана Ивановича однообразным своим ходом скучная машина жизни. Встанет он не рано. Голова тяжелая. Мысли неприятные. Надо идти на службу.

メモ
затягивать(←затягивает:現在形、三人称、単数形):締め付ける、吸い込む、吸い上げる、[工]きつく締める(不完了対)

 →затянуть(完了対)
однообразный(←однообразным:造格):変化の無い、単調な
ход(←ходом:造格):(ある方向への)動き、進行
скучный(←скучная:女性形):退屈な、気が晴れない、面白くない、つまらない
машина:機械、(機械のように)几帳面な人、正確に動くもの
встать(←встанет:現在形、三人称、単数形):起立する、立ち上がる、起床する(完了対)
 →вставать(不完了対)
рано:(時刻が)早く、朝早く
голова:頭
тяжёлый(←тяжелая:女性形):重い
мысль(←мысли:複数形):思考、思惟
неприятный(←неприятные:複数形):不快な、不愉快な、嫌な
надо:…しなければならない、…する必要がある
служаб(←службу:対格):職場、勤め先

 開幕いきなり文構造がよく分からない。Ивана Ивановичаскучнаяжизниは全てмашинаに掛かっているのだろうか。
 だとしたら、一文目は「イヴァン・イヴァノヴィッチの退屈な人生の機械は、自身の単調な動きを締め付けていた」かな……。
 以後は「彼は朝早く起床いた。頭は重たかった。思考は不愉快であった。職場に行かなければならなかった」
 まとめて、イヴァン・イヴァノヴィッチの退屈な人生の几帳面さが、彼自身の単調な暮らしを規定していた。彼は朝早く起きた。頭は重く、思考は鈍かった。だが職場には行かねばならないのだ



Встает, собирается. Платье чищено кое-как. На белье не хватает пуговок. То там, то сям прорехи.

メモ
собираться(←собирается:現在形、三人称、単数形):集まる、出支度をする(不完了対)
 →собраться(完了対)
платье:[集合](シャツ・下着の上に着る)服、衣服
чищеный(←чищено:短尾形、中性):綺麗にした、下ごしらえした
кое-как:どうやらこうやら、ようやくのことで、ぞんざいに、いい加減に
бельё:[集合]肌着およびシーツ類、洗濯物
хватать(←хватает:現在形、三人称、単数形):[無人動]足りる、十分である(不完了対)
 →хватить(完了対)
пуговка(←пуговок:複数形、生格):[指小]
 →пуговица:ボタン
то там, то сям:ある時はあそこ、ある時はここ
прореха(←прорехи:生格):(口)ほころび、破れ、穴、裂け目

 「立ち上がると、身支度をした。衣服をなんとか綺麗にする。下着の上にはボタンが十分ではない。ある時はあそこに、ある時はここに、綻びが」
 立ち上がると、身支度をした。外見をなんとか取り繕った。下着にはボタンが足りず、あちらこちらにほつれがあった
 服もいいけど、顔とか洗ったのかな……。


Самовара пока дозвонишься. Посуда сборная. Скатерть в пятнах. Пьет Иван Иванович, а в комнате еще ночной беспорядок.

メモ
самовар(←самовара:生格):サモワール
пока:しばらく、少しの間
дозвониться(←дозвонишься:現在形、二人称、単数形):(電話をかけて・ベルを鳴らして)応答を得る(完了体)
 →дозваниваться(不完了体)
посуда:[集合]食器
сборнаый(←сборная:女性形):組み合わせの、混成の、雑多な、ごたまぜの
скатерть:テーブルクロス
пятно(←пятнах:複数形、前置格):まだら、斑点、しみ、汚れ
пить(←пьёт:現在形、三人称、単数形):飲む、酒を飲む、酔っぱらう(不完了体)
ночной:夜の
беспорядок:無秩序、混乱、乱雑、無規律

 一文目、サモワールは生格だわ、動詞は二人称だわで謎が深すぎる。まぁ全部ムシっておこう。
 「サモワールは暫く鳴っている。食器は雑多。テーブルクロスにはしみが。イヴァン・イヴァノヴィッチは酔っぱらっており、部屋の中にはまだ夜の無秩序があった」。
 サモワールって鳴くっけ? ヤカンとは違うよな。
 サモワールが沸くのを暫く待っていた。統一感のない食器類。テーブルクロスは染みだらけ。イヴァン・イヴァノヴィッチはお茶を飲んでいるが、しかし部屋には未だに夜の混沌があった



На службе работа спустя рукава, скучная, неинтересная, медленная. Больше на показ. А нет вблизи начальника, — говорят, курят. Рассказывают анекдоты, конечно, неприличные, но зато веселые. Кое-как досиживают, — и разбегаются.

メモ
работа:働き、運行、仕事、労働、活動
спустя:…を経過して、…の後に
рукав(←рукава:複数形):袖、パイプ、ホース
спустя рукава:いい加減にскучный(←скучная:女性形):退屈な、物悲しい、面白くない、つまらない
неинтересный(←неинтересная:女性形): 面白くない、つまらない、興味を起こせない
медленный(←медленная:女性形):(速度が)ゆっくりした、遅い、のろい、(動作などが)のろのろした、緩慢な
показ:披露、公開、提示、指示
вблизи:…の近くで、…の近くに
начальник(←начальника:生格):長、長官、管理職、上司、上役
курить(←курят:現在形、三人称、複数形) :(タバコ類を)のむ、喫煙する(不完了体)
рассказывать(←рассказывают:現在形、三人称、複数形):(見たり聞いたりしたことを)話す、物語る(不完了体)
 →рассказать(完了体)
анекдот(←анекдоты:複数形): 小咄、一口話、作り話
конечно:[挿入語]もちろん、疑いなく、
неприличный(←неприличные:複数形):不作法な、行儀の悪い、下品な、はしたない
зато:(ときにно, аを伴って)その代わり、それに対して、それ故に
весёлый(←веселые:複数形):楽しい、愉快な、陽気な、楽しそうな
досиживать(←досиживают:現在形、三人称、複数形):(ある時まで)座り通す(不完了体)
 →досидеть(完了体)
разбегаться(←разбегаются:現在形、三人称、複数形):(大勢・何人かが)四方八方へと走る(不完了体)
 →разбежаться(完了体)

 「職場での労働はいい加減に、退屈で面白くなく、緩慢な。ポーズのためならば一層だ。上司が近くにおらず―話しをし、喫煙した。語る作り話は、もちろん、下品でしかしそれ故に愉快なものである。どうにかこうにか座り通し、―そして四方八方へと走った」
 袖を通して準備が完了したから職場へと出たが、しかし労働は怠惰で時間をやる過ごすのが大変だ、って話かなコレ。でもこの話の冒頭で、イヴァン・イヴァノヴィッチは勤勉な勤め人だって言ってなかったっけ。
 動詞が複数形になっているのを加味して、 職場での労働はいい加減だった。退屈で面白くなく、緩慢に。仕事はポーズなのだから、尚更だ。しかも上司は近くにいない。だから彼らは話をして、煙草をやった。交わされる作り話は当然の如く下品で、しかしそれ故に愉快なものだ。どうにかこうにか座り通し、――そして方々へと散って行く



Обед в ресторане. Водка. Разговоры со случайными соседями о случайных предметах. Чаще всего о внешней политике. Если обедает с сослуживцами, то говорят о своих департаментских интересах, о строгостях нового министра, о наградных, о перемещениях и повышениях ожидаемых и чаемых.

メモ
обед:食事、昼食
разговор(←разговоры:複数形):会話
с+造格:…と、…を伴って、…に関して
случайный(←случайными:複数形、造格):偶然の、思いがけない、偶発的な、不測の
сосед(←соседями:複数形、造格):隣人、近所の人
предмет(←предметах:複数形、前置格):物体、物、(思考・会話などの)テーマ、内容、(研究などの)内容
часто(←чаще:比較級):しばしば、たびたび、頻繁に
внешний(←внешней:女性形、前置格?):外の、外側の、表面的な、外国の、外国との
политика(←политике:前置格):(一国の)政治、国政
обедать(←обедает:現在形、三人称、単数形):食事を摂る(不完了体)
 →пообедать(完了体)
сослуживц(←сослуживцами:複数形、造格):同僚、仕事仲間
департаментский(←департаментских:複数形、前置格):(帝政ロシア・西欧諸国などで、省の一部としての)局
интерес(←интересах:複数形、前置格):感心、興味、(ふつう複数形で)利益、利害
строгость(←строгостях:複数形、前置格):厳しさ、厳格さ、(複)(口)厳しい規制・措置
новый(←нового:生格):新しく作られた、最近現れた
министр(←министра:生格):大臣
наградные(←наградных:複数形、前置格):ボーナス、賞与、礼金
перемещение(←перемещениях:複数形、前置格):転任、更迭
повышение(←повышениях:複数形、前置格):昇進、出世
ожидаемый(←ожидаемых:複数形、前置格):受動形容分詞現在
 →ожидать:(予期して)待つ、待ち受ける、期待する、予想する(不完了体)
чаемый(←чаемых:複数形、前置格):期待される、待望の

 「食事はレストランで。ウォッカ。偶然の隣人との会話は、思いがけない話題であった。一番多かったのは、外交政策についてであった。もしも同僚との食事であったならば話す、自分たちの局の利益についてや、新しい大臣の厳しい規制についてや、賞与について、更迭や昇進、待ち受けられる期待されている」
 整理して。
 レストランでの食事。ウォッカ。偶然に隣り合わせとなった人との会話は、思いがけない話題であった。一番多かったのは、外交政策についてであった。もしもこれが彼の同僚との食事であったならば、自分たちの局の利益についてや、新大臣の厳しさについてや、賞与について、または予想あるいは待ち遠しい移動、昇進について話しただろう
 大臣の影響をそれなりに受ける立場らしいぞ、イヴァンさん。まさかの高級官僚。



Потом — пустыня вечера, которую надо чем-нибудь наполнить.

В гости, — карты, флирт, вино, болтовня.

В театр, — фарс, оперетка.

Потом опять ресторан. Попойка.

メモ
пустыня:砂漠、荒野
вечер(←вечера:生格):夕方、日暮れ、夕暮れ
который(←которую:女性形、対格):[関係]…するところの、[不定](俗)どれか
надо:([与格]には[対格/生格(ある量)]が)必要だ
что-нибудь(←чем-нибудь:造格):[不定](何でもよい)何か、何なりと
наполнить:…でいっぱいにする、…で満たす、…で埋める(完了体)
 →наполнять(不完了体)
карта(←карты:複数形):地図
флирт:恋愛遊戯、いちゃつき
болтовня:おしゃべり、無駄口、雑談
театр:演劇、芝居、劇場(の建物)
фарс:(19-20世紀の)軽喜劇、笑劇
оперетка:オペラッタ、小歌劇
попойка:(口)大酒盛り

 なんだか詩的になって来たぞ。в гостиってв+複数形・主格なんだけど、なんだコレ。→複数形・対格だとのこと。昔はそう活用させたらしい。
 ……うん。
 「その次には―夕暮れの砂漠、満たすために何かを必要とするところの。客の中には―地図、恋愛遊戯、ワイン、無駄口。芝居の中には―笑劇、オペラッタ。その後には再びのレストラン。大酒盛り」
 なんとか日本語にしたい。
 その次には――なんとかして満たさなければならない、砂漠のような夜。
 客に行く。トランプ、いちゃいちゃ、ワイン、無駄口。
 劇場に。笑劇にオペラッタ。
 しかし再びレストランへ。盛大なる酒盛り



Случайные женщины, крикливые и жадные. С ними поездки в какие-то притоны, то шикарные и дорогие, то попроще и подешевле. Но всегда одинаково противные и насквозь гнусные.

メモ
крикливый(←крикливые:複数形):声の大きな、よく叫ぶ
жадный(←жадные:複数形):欲張りな、貪欲な、食い意地の張った、がつがつした
поездка(←поездки:複数形):乗り物の旅、(短期間の)旅行
какой-то(←какие-то:複数形):[不定]さる、ある、なんとかいう、どこかの
притон(←притоны:複数形):巣、溜まり場、根城
шикарный(←шикарные:複数形):豪華な、豪奢な、洒落た
дорогой(←дорогие:複数形):値の高い、高価な、大事な、大切な、貴重な
попроще
 простой(←проще:比較級):単純な、簡単な、平凡な、ありふれた
  по:[接頭辞](比較級に付して)もう少し、なるべく
подешевле
 дешёвый(←дешевле:比較級):安価な、廉価な
одинаково:同様に、同じく、等しく、同程度に
противный(←противные:複数形):嫌な、不快な
насквозь:貫いて、通して、突き抜けて、(口)すっかり、完全に
гнусный(←гнусные:複数形):厭うべき、忌むべき、(人が)下劣な、低俗な

 「偶然なる女性たち、声が大きく食い意地の張った。彼女たちとの旅、どこかの溜まり場への、は豪奢で貴重でもあり、もう少し平凡でもう少し安価でもあった。しかしいつだって同程度には不快で、完全に低俗でもあった」
 レストランで偶然隣席になった女性達と、二件目三軒目へとハシゴする図かなコレ。
 偶然知り合いとなった、声が大きく食い意地の張った女性達。彼女たちとどこかの溜まり場へと渡り歩くのは、豪華で貴重な経験でもあり、やや平凡でありふれたことでもあった。しかしいつだって、同じくらいに不快で、そして完全に厭うべきことであった



Напряженная, шумная веселость, а на дне души — липкая, тусклая, вечная скука. И никуда от неё не уйти.

メモ
напряженный(←напряженная:女性形):緊張した、張り詰めた、窮屈な、不自然な、緊張を要する、激しい
шумный(←шумная:女性形):騒音を立てる、騒々しい、大声の、活気に満ちた、賑やかな
веселость:陽気さ、快活さ、楽しい気分
дно(←дне:前置格):(容器・舟などの)底
душа(←души:生格):心、胸中
липкий(←липкая:女性形):ベタベタする、粘着性の
тусклый(←тусклая:女性形):曇った、不透明な、色褪せた、光沢のない
вечный(←вечная:女性形):永遠の、永久の、不滅の
скука:倦怠、退屈、ふさぎ、憂鬱、うんざりした気分
никуда:[否定]どこへも(…しない)
уйти:(歩いて)去る、出て行く、逃げる、避ける(完了体)
 →уходить(不完了体)

 「激しく騒々しい陽気さ、しかし心の底には―粘着性の色あせた永遠の倦怠が。彼からどこへも出て行かない」
 激しく活気に満ちた、陽気さ。しかし胸の底には、ベタつき色あせた永遠なる倦怠。どこへも去る事は無い



Зато Иван Иванович везде бывает на премьерах, открытиях, чтениях, слушает и смотрит всех приезжих знаменитостей, интересуется борьбою, слегка играет на тотализаторе, записан членом двух клубов. В игре довольно счастлив.

メモ
зато:その代わり、それに対して、それ故に
везде:どこでも、至る所で
бывать(←бывает:現在形、三人称、単数形):起こる、生じる、(ときどき)行く(不完了体)
премьера(←премьерах:複数形、前置格):初演、初興行、初日
открытие(←открытиях:複数形、前置格):開くこと、開けること、開会式
чтение(←чтениях:複数形、前置格):読書、作品、(複)(廃)読書会、朗読会
слушать(←слушает:現在形、三人称、単数形):(意識して)聞く、耳を傾ける(不完了体)
приезжий(←приезжих:複数形、生格):他所から来た、外国の
знаменитость(←знаменитостей:複数形、生格):高名、名声、有名人、名士、何かに秀でた動物
интересоваться(←интересуется:現在形、三人称、単数形):興味を持つ、関心を持つ(不完了体)
борьба(←борьбою:造格):格闘技、レスリング、競技、試合
слегка:微かに、軽く、ちょっと
тотализатор(←тотализаторе:前置格):競馬賭博
записанный(←записан:短尾形、男性形):受動形容分詞過去
 →записать:書き留める、書き込む、記録する(完了体)
  →записывать(不完了体)
член(←членом:造格):人体の部分(主に四肢)、成分、項、メンバー、会員
клуб(←клубов:複数形、生格):クラブ、同好会
игра(←игре:前置格):遊ぶこと、遊び、遊戯、賭け事
довольно:満足して、満足そうに、充分に、かなり、相当に
счастливый(←счастлив:短尾形、男性形):幸福に満ちた、幸運な、運の良い

 レストランからの流れは終了したらしい。
 「それ故にイヴァン・イヴァノヴィッチはどこでも出かけた、初興行、開会式、朗読会、耳を傾け見た、全ての外国の有名人を、興味を持った試合に、軽く競馬賭博で賭をした、二つのクラブの会員によって記録された。賭け事では満足して幸運であった」
 それ故に、イヴァン・イヴァノヴィッチはどこへでも出かけた。初興行、開会式、朗読会。外国からの有名人は必ず見に行った。試合に興味を持った。二つのクラブの会員によって記録される競馬も、軽く嗜んだ。賭け事では運が良く満足した



Только дома у него грязно. Ни принять кого, ни угостить.

メモ
только:ただ、たった
грязно:汚く、嫌らしく、[無人述]ぬかっている、汚い
ни:…も…も(ない)
принять:受け取る、貰う、応接する、面会する、待遇する(完了体)
 →принимать(不完了体)
угостить:…を…でもてなす、…に…をご馳走する(完了体)
 →угощать(不完了体)

 「ただ彼の家は汚い。誰も応接し、誰ももてなす」
 ああ、うん、分からないぞ。二文目はこれでちゃんと成立してるんだ?
 ただ彼の家だけが汚れていた。誰かを応接することもなく、誰かをもてなすこともない
 心の底では永遠なる倦怠がー、とか言ってたのに家だけなのか? 疑問は深まるばかりだわ。 





 イヴァン・イヴァノヴィッチについての情報は増えたけれど、まだ物語は動き出さない。
 次あたりで展開があるかな?

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