ロシアのAmazonと呼ばれるozonで買い物してみた その2:無事に届いた



 ロシアの大手ネット通販ozonに注文をしたのが5月30日も終わる頃(日本時間)。
 その後、31日に発送メールが来て、そして6月10日に無事に届いた。

 Global spring Mailの公式サイトで調べたらエコノミー便の場合、ロシア-ヨーロッパ以外は15日から20日と書いてあったので、予想よりも速く届いた印象。
 ただまぁ、ヨーロッパ以外ってアバウトすぎるよね。ちなみに日本国内の配送は日本郵便のお仕事だった。
 これだけ日数が掛かったのは、私が送料をケチってエコノミーにしたからであって、TNTやDHLのエクスプレスなら今日注文で18日に届くそうだ。つまりは4,5日程度。




 右上の黒いのはウチの猫。10日水曜日に届いていたのにも関わらず、ブログに書くのが今日なのは、水曜日に食べたモノに当たったらしくて私が寝込んでいたからであります。

 私が受け取ったのはこのあんまりやる気が見られないダンボール(ozonの文字の入ったガムテープはグルグル巻かれているものの、底抜けしそう)だけですが、郵便局の人が運んで来た時点では、無駄に気合いの入った留め具付きの謎の大きな袋にこのダンボールが入っていた。
 しかもその袋は持って帰らなくちゃならないそうで、配達員の人が指を怪我しながら留め具を外していました。ちょっと気の毒でした。
 このダンボール、中身だけで2.8kgあるからね……。

 ちなみにGlobal Spring Mailのサイトを見たら、「2.5kg以上は要相談」と書いてあった。送料が妙に高かったのは2.5kg以上も買ったからなのかもしれない。




 ozonさんがくれた発送したわよーメールにはその内に追跡が出来るようになると追跡サービスサイト(こちらは英語)へのリンクまで貼ってあったのだが、結局一度も追跡は出来なかった。

 そもそも追跡サービスのサイトによると、国際便の場合は追跡番号は「頭に国と荷物の種類を示すアルファベット2文字+数字9桁+末尾に国を表すアルファベット2文字」の組み合わせになると書かれているのに、ozonがくれた番号は数字オンリー。
 「これは注文番号で、その内に追跡番号をくれるのかな?」と思っていたところ、数日後、実際にそれらしいのが出た。
 それを再現したのが下の図。緑色文字部分がソレ。


 RRで始まり数字が9桁、HUで終わる。RRはロシアで、HUは追跡サービスサイトの国別ドメイン部分がhuだからこれかな?と納得して、 「おお、これが追跡番号かー。あとで追跡サービスサイトで調べてみよう」と思いつつ一度ozonからログアウトしたら、もう二度とお目にかかれなかった。
 まさか消えるとは思っていなかったから、メモなんてしてなかったぜ……。

 その後、「一度見たからきっと奥に格納されちゃったんだな。こういう場合は詳細ボタンを押せば出るよな? 詳細ボタン的なものは……これか?」とテキトーにポチったところ、それは「荷物が届いたことを知らせるボタン」だったらしく、ozonさんから「届いて嬉しいわ」メールが送られてきて私困惑。
 日本の通販にはないもの、「荷物が届いたことを知らせるボタン」……。だいたいどこも発送した時点で仕事終了だよ。
 色々ぐるぐる調べ回ったところ、「エコノミー便には追跡サービスはない」と書かれていたり、でもメールではいかにも追跡出来るかのように書かれていたりで、なかなか意味不明。
 問い合わせれば話は早かったのだろうが、なんだか面倒になり、「まぁその内届くだろう、発送はされているみたいだしー」と放置していたら普通に届いた。よかったよかった。


 で、届いた本なのですが、なんというか、海外クオリティー。本が多少凹んでいたり、汚れているのは普通なんだろう、たぶん。
 でもこのЦарица поцелуевの汚れはちょっとショック。装丁が素敵だから買ったのに。
 黒いところの傷が入っちゃってるのと、白っぽいところに黒い汚れがあるのは後天的な代物だろうが、そもそも黒い部分に掛けられた透明コートがズレてるのは酷くないか。これ加工ミスってるじゃん……。
 


 紙質は本にもよるが、日本の単行本よりは明らかに下。アメリカのペーパーバックよりは明らかに上。
 製本技術は悪くない。ちゃんと三方綺麗に裁断されているし。
 海外の単行本でたまにある、三方が裁断されてなくてガッタガタの本は私は嫌いだ。
 新潮文庫のスピンが付いている上の一片は裁断されてなくてガタガタしているけれど、あんなのは誤差だと思えるほどガッタガタの本が世の中には存在しているのだと知った時は衝撃的すぎて夜しか眠れなくなった。




 何気に今ozonのトップページを見に行ったら、日本語を見つけた。『幼稚園では遅すぎる』。
 Книги. Бестселлерыの欄にある。ベストセレ……ベストセラーか。本のベストセラー。
 調べてみたら、ソニーの創立者の一人が書いた教育論らしい。初出は1996年に出た単行本らしいが、どうして今更ロシアでベストセラーになっているんだろう。
 一応日本でも版を重ねて今でも新本で買えるが、「今となっては古い」と少なくとも一部は表される代物のようだ。


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