ロシアのAmazonと呼ばれるozonで買い物してみた その1:注文は出来たらしい


 Amazonが進出していない国というのは複数ありまして、ロシアもその1つだったりします。ならロシアでネット通販の大手はどこかと言えば、その1つはozonらしい。
 という訳で、早速覗いてみた。→ozon

 残念ながら日本語には対応していない。それどころか、英語にも対応していない。
 が、作りがAmazonと良く似ているので、単語が分からなくても使える。
 扱うものは本、DVD、CD、日用品と、本当にAmazonそのものである。近々母の日に似たイベントでもあるのか、その手の特集まで用意されていて、Amazon感半端ない。


 折角ロシアの通販サイトを覗くなら、私が愛して止まないソログープの本の流通具合が知りたいところ。
 「どうせ過去の忘れられた作家扱いだし、きっと古本しかないんだ……」と思いながらも検索バーらしきところに"Сологуб"と入れてみたところ、2012年に長編全部入りの本が発売されていた。
 ……これは買うしかない! って訳で、以下はお買い物記録。
 以下の画像はクリックで大きくなります。
 ちなみに検索バーにはキーボードが用意されていて、なんとも親切仕様。






 この"Федор Сологуб. Полное собрание романов в одном томе"というタイトルの本が、件の長編全部入りのもの。
 長編5つを収録。
 ソログープの長編といえば4作、『悪夢』、『小悪魔』、『甘い毒』、『創造される伝説 三部作』を指すのが通例ながら、この本には"Заклинательница змей (へび使い)"もが収録されている。

 ちなみに日本語で複数の翻訳本が出たのは『小悪魔』のみ。この作品が一番有名なのは英語圏でも同じらしく、Penguin Booksにも収録されていて私は割と嬉しい。
 この傾向は本国ロシアでも同じらしく、一番ヒットするのは『小悪魔』。
 日本語訳が出たのは他に『創造される伝説』の第一部「血の滴」のみ。英語圏では『創造される伝説』全3部がアメリカで出たが部数が少なかったようで、現在の流通価格は「ふざけんな」レベルになっている。著作権が切れていないのかネットにも転がっておらず、つまるところ読めない。
 『悪夢』の英訳版は割とお安かったので、米Amazonで買った。登場人物が多すぎて前半で挫折し、現在は私の枕の横に転がっているが。……すいません、あれ、いつ面白くなりますか?

  
  英訳も日本語訳もない『甘い毒』は、私がいつもお世話になっているБИБЛИОТЕКА РУССКОЙ КЛАССИКИにも置いていないので、買ってみる気になった次第。
 お値段は右側の黄土色部分に書いてある通りに424.70ルーブル。1ルーブルが約3円なので、1,300円くらい。お安い。
 その上、オレンジ色で線を引いたところは「最低保証価格」と書いてあるようだ。本って値段変動するものなのか? よく分からないが、保証してくれるらしいので、まぁ良いだろう。
 その下、赤色で線を引いた"на складе"は「在庫有り」という意味のようだ。
 


 早速、青いボタンを押して長編全部入りを買い物カゴに突っ込み、更にお買い物続行。
 どうせ送料高いんだろうし、折角だから複数買おう。


 アンソロジーが引っ掛かった。"Русская и советская фантастика"……『ロシアとソ連のファンタジー』。
 ソログープ違いかと思ったが、どうも間違いなく私が愛するソログープさんの作品が収録されているようだ。が、一体どの作品が収録されているのか情報がない。
 仕方が無いので買ってみることに。

 値段の上にある説明文(オレンジ線のところ)が先ほどのと違うあたり、これ古本なんだろうなーと思ったら、ちゃんと"Букинистическое издание"と説明があった(赤線を引いた部分の一番上)。
 やっぱり古本だそうだ。古本まで扱っているとか、ますますAmazonっぽい。

 オレンジで線を引いた部分は訳すと「あなたの値段」 となるが、正直意味が分かりませんね。まぁ値段なんだろう。
 赤線の二行目は出版社を意味するのだが、そこにある文字が"Правда"で不安になる。ぷらーうだ、ってアンタ……と思ったが、実在する(した?)出版社っぽい。Правда
 赤線一番下は状態を示す。ハラショーらしいので信じよう。ぽちっ。
 


 思った以上にソログープ作品が流通していて嬉しいが、あまりに数があるので買うのを選ぶのが面倒になってきた。
 つらつら見ていて気になったのがこの短編集。


 表紙が素敵。でも表題の"Царица поцелуев(キスの女王)"は個人的にあんまり好きじゃないしなー。
 と思ったものの、赤線を引いた部分が目に留まった。Возрастные ограничения: 18+(年齢制限:18歳以上)。ガタッ。
 い、いやいやいやいや、БИБЛИОТЕКА РУССКОЙ КЛАССИКИに欠けている「赤いリボン」と「花冠」が収録されているから買うんだし? 別に他意はないし?
 ってのは冗談だとしても、年齢制限の原因になった短編はどれなんだろう。
 以前何かで読んだロシア文学史で「革命が一旦挫折を迎えた際には卑猥な内容の小説が流行り、ソログープなども手を染め」って書いてあったのが未だに気になっている。「具体的に教えてくれよ」と思ったものだが、これで判明するかも?



 先にも書いた、ソログープの最も有名な長編『小悪魔』はロシアで映画化されていると小耳に挟んでいたので探してみた。
 ちゃんとDVD化されていた。


 ロシアのDVDは日本のとリージョン違うんだろうなー、でもどのリージョンも再生出来るプレイヤーを買えばいいや、アメリカから買ったけどリージョンが違って見られないDVDもあるし。ということで購入決定。
 が、どうやら在庫がないらしい(オレンジ線)。10日くらいで入荷すると書いてあるような気がするが、そんなの待てない。
 そのまま目を下に向けると、バージョン違いの情報が出ていた(赤色矢印)。もっと安いのもあるようだ。そしてこちらには在庫があった。じゃあ、それで。


 お買い物は終了したので、サイト上部にある買い物カゴのマークから決済に進む。


 カゴの中身一覧が出た。
 「やっぱり止めた」もしくは「購入数を増やしたい」という商品がある場合は左の四角にチェックを入れると、一覧右上に「数を1つ増やすボタン(青色の円で囲った部分)」と「注文を取り消すボタン(赤色の円で囲った部分)」が出てくるので、クリック。
 一覧のオレンジの四角で囲った部分が重さ、гとあるのでg表示なのだろう。
 水色の四角で囲った部分に在庫の有無(今回は全て在庫有り)、黄色い四角で囲った部分に各商品の値段が表示されている。
 その下には送料を含まないトータル料金が。

 右下にオススメ商品が出るあたり、これまたAmazonっぽい。


 会計をする前に、ログインを求められる。


 赤色は既に登録済みの人がログインするために入力する欄、私はまだ登録が済んでいないので下のオレンジをチェックして進む。


 登録画面。
 赤色部分は個人の客、オレンジは会社などの場合。個人なので上を選択して、それぞれの欄を埋める。
 上から名前、姓、E-mail、パスワード、パスワード(確認用、先ほどと同じのを入れる)。


 
 登録が済むとこんなメールが来る。パスワード丸出しという衝撃的な代物である。
 衝撃的すぎたのでオレンジ色で塗りつぶした。
 hotmailでも大丈夫だったのはありがたい。

 会員になったのでozonでの買い物を続ける。
 発送先を指定しよう。


 上からモスクワ、サンクトペテルブルク、ロシア国内、ロシア国外。
 一番下のロシア国外を選ぶとプルダウンが出るので、日本を選ぶ。一番下の"Япония"。


  すると「本以外はロシア国外に送れないのよ、ごめんねー。近々解決するつもりだから」的なエラーが表示されてしまった。えー。
 仕方が無いのでDVDを外して最初からやり直した。


 発送方法を選ぶ。
 ……送料高っ、予想以上に高っ!
 一番お値段の高いTNT Expressが一番速いのだろうが、1ミリも急いでいないので一番安いSpring Global Mailなるものを選んでみた。一体いつ届くのだろうか。


  次は支払い方法。
 


 上から、クレジットカード、マスターカード・マエストロカード(最大10%割引)。ペイパル、?、?、ウェブマネー。
 ウェブマネーに心惹かれたが、日本で一般的なものとはどうも違うようなので止め、 割引されるかもと期待してマスターカードで支払うことに。
 カード入力画面はごく普通だったので省略。

 最後に住所を聞かれる。


 青色部分が名前。既に会員登録で登録した名前が入っている(ので灰色で塗りつぶした)。
 *印がある部分は入力必須。
 赤色部分は上から、郵便番号、地域(県?)、ビル・マンションだが、一旦日本に入ってしまえば後は日本の運送会社の仕事なので、書き方は何でも良いと思われます。どう書いてもたぶん伝わる。なのでとりあえず埋める。

 オレンジ色部分は、連絡先電話番号。ただしその右にあるチェックボックス(電話は使いません?)にチェックを入れれば入力しなくても良いようだ。
 私は普通に携帯番号入れちゃったけど。
 ちなみに日本の国際番号は+81、電話番号の頭の0を外して+81を加えればそれで世界で使える番号になるそうな。
 



 しばらく「クレジットカードを確認しています」的な画面になっていたが、最終的にこの画面に。
 ピンク色で隠した部分が、注文番号。
 この注文自体は昨日行ったのだが、今日になってこの注文番号付きで発送メールが来ていた。
 追跡番号は2,3営業日後に教えてくれるらしい。
 日本の運送会社だと「○日、東京から発送」「○日、大阪着」「○日、××市着」と細かく情報が出るが、ロシアでもそうなのだろうか。もしそうなら面白いのだけれど。


関連記事:
ロシアのAmazonと呼ばれるozonで買い物してみた その2:無事に届いた


2 件のコメント:

  1. OZON をはじめて利用してみました: 2015/1/19 書籍注文(5冊)。運送料込みで、6,000 円ほど。メリットは: 価格が手ごろ。ルーブルのレートが安く、1.78 円 / 1 ルーブルだったこと。OZON では保有カードは利用できなかったが、Paypal が利用できたので、Paypal ⇔ 保有カード間は国内決済。上手に付き合って買物を楽しみたい。ご質問はこちらへどうぞ: steveclry@gmail.com

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