メーデー!シーズン10の第9話ではホッケーチームが壊滅的な被害を受けたが、続く第10話ではポーランドの大統領を筆頭に政府の中枢を担う人材がごっそり壊滅する。
ポーランドの政府機を操縦していたのはポーランド空軍、事故が起きたのがロシアの空軍空港。そして事故は、ポーランド大統領がソ連時代にポーランド人が大量虐殺された森を慰霊に訪れる際に起きたと来るのだから、当然ながらポーランド側では陰謀論が燃え上がる。
はてさて、この事故の真相とは?
まぁメーデー!なので陰謀論が大当たり、なんて展開にはならないのだが、しかしこんなに条件が揃ったら……なぁ、と思ってしまった今回。
政府専用機であろうとも、政府の要人がそろい踏みするのは駄目だなと思いました。墜落して全員死んだ場合のダメージが危険すぎる。
カティンの森事件。それは第二次世界大戦中にロシアで起きたポーランド人の知識人階級に対する虐殺事件。ロシア側は長らくこの事件の存在に蓋をしており、ポーランドとの国際問題となっていた。
そんな中、プーチン大統領の時代となってようやく事件はスターリンの罪としてロシア側も認めるところとなり、2010年4月10日にポーランドが主催する「カティンの森70周年追悼式典」が催されることとなった。
この式典に向かうためにポーランドを発ったポーランド空軍操縦によるソ連製ツポレフTu-154は、レフ・カチンスキ大統領たちを乗せ、ソ連空軍の管轄するスモレンスク北飛行場に着陸しようとして墜落。乗客乗組員全員が死亡した。
この事件に対してポーランド国内ではロシアの陰謀論が囁かれ、ロシア側の霧の深い中で着陸しようとしたからだとの言い分に対して激しく反発する。
どうしてポーランド機の機長はこの霧の中、強硬に着陸しようとしたのか。どうしてロシア空軍側は、それを止めなかったのか。
空港が民間ではなくロシア空軍のものであった故に、英語ではなくポーランド側には慣れないロシア語を使わざるを得ず、空港が貧相な設備しか持たず更には準備も不十分であった。
それらの全てが合わさり、ポーランド大統領を乗せた飛行機は破滅に向かって突き進んだ。
どっち側も疑心暗鬼すぎて両方から捜査官を出した結果、大所帯になったとか、ソ連製のポーランド機に唯一搭載されていたポーランド製のレコーダーが見付かって良かった良かったとか、仲が悪すぎて大変だなとちょっと笑ってしまった。
無事な遺体など一つも無いほどの悲惨な事故にも関わらず、追悼式典のための花輪が燃え残っているなんて話はちょっと良い。
でもとりあえず、カチンスキ大統領はパイロットに厳しすぎたと思うんです。
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