ロシアに行って来たよ その1:雑感色々


 お久しぶりでございます……と言えるほど、普段マメに更新しているブログでもなかったですねー。
 以前に言っていたように、5月31日からロシア旅行に出かけておりました。ツアーで12日間ほど行っていたのですが、往復の飛行機の時間を考えると、実質10日ってところでしょうか。
 初海外で初ロシア。感想としては、ロシア楽しかったよ、ロシア!
 個人的な感想を以下列挙。ロシアに限った話じゃないのも混ざっているけれど。

・ ロシアの治安はそんなに悪くない気がする
・ 英語は通じたらラッキーくらいの気概で
・ ロシアの乾燥っぷりが半端なさすぎて、夜眠れない(特にサンクトペテルブルグ)
・ サンクトペテルブルグの夜風の冷たさが半端ない
・ 階段の段差の高さが均一だと思うのは甘え
・ 石畳が平坦だと思うのは甘え
・ ロシア人は思っていることが全部顔に出る
・ が、基本的に親切
・ 物価の上昇がすごいので、事前に調べた値段は信じてはいけない
・ 食事のお皿は凄いスピードで下げられるから、死守しよう
・ コーヒーがマズい、なんか凄くマズい
・ 枕は柔らかいものしか出て来ない、硬いのじゃないと寝れない派は日本から持って行こう




 治安の悪さには定評のあるロシアですが、個人的には全く感じず。日本と同じくらいなのではと思ったりするのですが、これはツアーで基本団体行動していたからかもしれません。まぁ過剰防衛だとしても、それで損なこともないでしょうしね。
 道が綺麗に掃除されていてゴミが見当たらないことや、花壇の手入れも完璧で花が綺麗なのが印象的でした。
 反面、車は土埃で汚れてたりするんですけどねー。未舗装の道の土煙が半端ないので、洗っても追いつかないくらいに汚れるのかも?道路が比較的整備されているモスクワやサンクトペテルブルグの車は綺麗なのが多かったし。
 そういえばサンクトペテルブルグの市内は路上駐車が歩道に乗り上げすぎていて、「これ絶対車に傷付けちゃってるよね。なんか心持ち車体浮いてない?」な車多数でちょっと面白かったです。ホントあれで良いのだろうか。


 英語が通じないとの前評判はその通り。ホテルのフロントなどの職業上英語力が必要な人以外のロシア人の英語は、日本といい勝負かな。若者の方が出来るのも日本と同じ。
 ただ標識などで英語表記を見かけた記憶がないので、その点は日本以下かも。個人旅行者はキリル文字の読みくらいは身に付けておいた方が良さそうです。固有名詞が読めるだけで、割と楽。
 それに日本と同じくロシアにも英語が流入しているので、表記はキリル文字だけど実質英語の単語も多いのです。日本語のカタカナ表記された英語みたいな感じ。なので読めれば意味が分かるのです。
 そんな訳で事前に『ロシア語のかたち』で勉強することをオススメしておきます。ツアーでも文字が読めると楽しいですよ。
 何故か入門書では書かれていないコケポイントを2つお教えしておきますと、「筆記体のmみたいなのはт」、「三角形の底辺がない文字(Vの上下逆さまみたいなヤツ)はл」 となっております。楽しいキリル文字ライフをお送り下さい。
 ああ、スマホにキリル文字キーボードを入れておくと、相手に答えを入力して貰って翻訳アプリで訳すなんて必殺技が使えて良いかもしれませんね。手書きだとアプリ使えないし、そもそもあちらの人の筆記体の難易度高過ぎですし。iPhone版のキリル文字キーボードの追加方法はコチラ

 英語があまり通じないとは行っても、流暢に話されても私は困ってしまうので、このカタコト加減が個人的には非常に良かったです。
 最初の頃は頑張ってロシア語で話掛けたりしていたものの、ロシア語で聞くと「コイツ、ロシア語出来るんだな」と思われるのか何なのか、容赦ないスピードのロシア語で答えられてしまい、「なるほど! 1単語も聞き取れませんでした!!」状態になったので、もうずっとカタコト英語で生きておりました。



 英語がカタコトだろうがロシア語がサッパリだろうが、有り難いのは、ロシア人の親切さ。
 モスクワは他の地方と比べて人が冷たいと聞いていたのですが、一人で地下鉄で出かけた時に道を訊き倒したけれど、「英語ワカリマセン」な逃げ方をする人は一人もいなかったです。
 地下駅に設置されている謎のブース(監視用?)の中のおばちゃんはソ連時代の香り漂う仏頂面な上に英語無理感を全面的に漂わせていたけれど、身振り手振り交えて聞いたら理解してくれたようで、めっちゃ早いロシア語with身振り手振りで教えてくれましたし。
 誰かを待っている風情のお兄さんに至っては、恐らく「右の階段を上る」が英語で言えなかったらしく、件の階段まで連れて行ってくれました。
 あーもー、アレですよアレ。私、日本で困っている外国人がいたら心から親切にしようと思いました。

 ただロシア人は思っていることがそのまま顔に出るので、「何言ってるのかワカリマセン」って気持ちも顔にまんま出ます。が、別に悪意があるわけではないので、どうやら気にしなくても良いようです。困惑顔でも話を聞いてくれます。
 スーパーなんかで小銭をちまちま出していると後ろの人に露骨に溜め息を吐かれたりしますが、「早くしてよね」との気持ちが素直に吐露されているだけで、それ以上でも以下でもないようです。
 某ホテルの朝のビュッフェでオムレツ焼き係をしていたお兄さんは、ある日は長い列に溜め息吐きまくりだったのに、翌日は長い列を前に鼻歌を歌っておりました。何か良いことがあったのでしょう。
 もー、ロシア人のこと好きになっちゃった。



 そんなこんなでロシアに好意的な私ですが、乾燥っぷりだけは擁護不可能でございます!
 モスクワ行きの飛行機の乗客は半分くらいがロシア人だったのですが、マスクやら何やらで機内の乾燥に備える我ら日本人に対してノーガード。なんて逞しいのかと思っていたけれど、ロシア自体が乾燥しているから既に適応していたんだなぁーとサンクトペテルブルグで納得した次第です。
 同じロシアでもモスクワの方は比較的湿潤だった気もするけれど、それは単に私が多少慣れたからそう勘違いしているだけかもしれません。
 なんにせよサンクトペテルブルグの乾燥っぷりだけは本物。機内対策並の対策を打つべき。でないと、パリッパリになって水欲しさに2時間毎に眠りから覚める羽目に。一度寝たら朝まで起きないどころか「死んでる?」と心配されるほどに安眠する私ですら起きるレベル。
 どうして誰も乾燥がヤバイことを教えてくれなかったのかと逆恨みしてしまいましたよ。勿論、機内でもノーガードで安眠できるほど乾燥に強い方は心配無用でございます。
 ……サンクトペテルブルグは湿地帯に作られた都のハズなんですけどねー。風の冷たさが全ての湿度を奪っているんでしょう、たぶん。
 朝晩の風の冷たさも本物です。6月頭にして、まだ寒いです。風を防ぐ上着は夏でも一着あると安心。モスクワだけなら不要でしょう。


 擁護出来ないと言えば、階段と道路も無理です。
 階段の段差の高さはバッラバラ。歩道の石畳は割と盛大に凸凹。マンホールが妙に立体的。日本のノリで歩くとコケるのは確実です。
 私は階段の段差は均一なのだと堅く信じた結果、段差に足の親指を強打しました。転けなかっただけマシですね。
 ただ同じツアーで仲良くして頂いたBさんに愚痴ったところ、「ヨーロッパはそんなもの」と返されてしまったので、……そんなものなら仕方が無いのかなぁとも。
 歩道だけではなく車道も勿論結構盛大に凹凸しております。田舎に行くと未舗装とかもアリ。
 まぁ国土が広大ですからね。いちいち舗装してらんないですよね。


 擁護は無理ですシリーズとしては、コーヒー。
 レストランなどで出されるロシアのコーヒーはマズい。アメリカンかよってくらいに薄いのに、粉っぽい。何なら粉が沈殿してる場合すらある。だが薄い。解せない。
 けれどもコーヒーメーカーでセルフで作ると普通。解せない。
 スターバックスやカフェマニアなどのチェーンのコーヒーは美味しい。ロシア人のコーヒー感は謎。
 あまりにコーヒーがマズすぎて、食後にコーヒーが紅茶か選べる場合にはひたすらコーヒーを選択するという苦行に打ち込んでしまったけれど、結局ロクなのには出会わなかったです。
 ただ10日近くマズいコーヒーを飲み続けることで比較的コーヒーを美味しく飲めるコツを会得しました。それは、以下。
 1:コーヒーと一緒に出された砂糖(5gから20g)を全部コーヒーにぶち込む
 2:それでも無理ならミルクを頼み、大量に入れる(基本的にミルクは付いてこない)
 砂糖とミルクで誤魔化してるだけじゃねーか、との真っ当なツッコミには聞こえないふりをさせていただきます。
 ミルクはmilk pleaseとか言えば貰えますが、時折英語が通じないので、その場合は「イズビニーチェ!」で呼び止めて、「マラコ、パジャルースタ」とか言いましょう。ミルクはロシア語でマラコなのですね。アクセントはコです。私は思いっきりマにアクセント置いてましたけど。

 後はお皿の下げるスピードが凄まじく早いです。ちょっと横向いておしゃべりなんて油断をすると、お皿が消えます。フォークとナイフでの意思表示は無力です。結構な量が残っていても容赦なく下げられます。
 一人で食事する場合、席を外す際にはお皿が消えても泣かない覚悟が必要です。
 ロシアではさっさとお皿を下げるのがおもてなしだそうなので、順応しましょう。


 その他驚愕したこととしては、枕の柔らかさでしょうか。
 どのホテルも柔らかい枕しか出てこない! あんな柔らかい枕、ないのと一緒だよ! と思う私は硬い枕愛好家。
 硬い枕というか高さがないと嫌なんですよ。お陰様で乾燥と相まって、寝れないことこの上なし。
 最終的には部屋の備品のクッションや、日本から持って行ったネックピローを使っていました。もうネックピローなんて最終日にはへろっへろ。




 良くも悪くも想定外のことだらけのロシア旅行でしたが、とても楽しかったです。
 楽しすぎて大量の写真を撮ってしまいました。写真は全てiPhoneに依存している私の2015年に撮った写真の位置情報はコチラ。




 日本:899枚 ロシア:2012枚
 ……いや流石に10日で2000枚越えは頭おかしいよ。たぶん動画が変な換算されているんだよ。きっとそうだよ。

 なお、ロシア国内での写真の位置情報をもうちょっと詳しく見るとこんな感じ。



 976枚はモスクワ周辺で613枚はサンクトペテルブルグ周辺、423枚はキジ島周辺かな。
 iPhoneはずっと機内モードで都度Wi-Fiと繋ぐという運用をしていたにも関わらず、写真にはちゃんと位置情報が付いていたので「勝手に通信を!?」とパケ死の可能性に震えました。
 が、携帯は基地局との交信で位置を確定しているのだとばかり思っていたけれど、GPS衛星の電波を拾う方法も搭載されているそうで、どうやら後者で位置を測定した模様。だからたぶんパケ死はしていないハズ。
 なので(?)通常は写真を撮ると即出ていた撮影位置が、機内モードの場合はWi-Fiなどに繋いだ時点で更新されるようになっていました。写真撮影の時点では緯度経度を記録して、ネットに繋がれた時点で地図と照らし合わせるとか、そんな感じなのかもしれません。ちょっと面白い。


 2000枚も撮っているとどこの写真か分からなくなりそうなものですが、iPhoneがいちいち場所情報を付けてくれたので、そこまで混乱せずに済みそうです。
 そんな訳で、私の写真整理も兼ねて次回からはいちいち紹介する予定でございます。自己満足万歳!



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