戦争は女の顔をしていない | |
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以前の記事で、「ノーベル賞効果でアレクシエーヴィッチの本が軒並み店頭から消えているけれど、増刷掛かったらまた出てくるだろう」なんて書いたが、群像社版のは戻って来ないのだそうな。
せっせと地道にアレクシエーヴィッチの本を出していた群像社が有していた権利はもう消滅しているため、増刷が認められないどころか販売の権利すら消失しているとの通知が来たとのこと。
新たな契約先はどうももっとメジャーな別の出版社になる気配がそこはかとなく……。
そんな悲しいお知らせが群像社の公式サイトに更新されていた→アレクシエーヴィチの本の販売について・アレクシエーヴィチの本の販売中止のお知らせ
というか群像社って、もしかしなくてもほぼ一人でやっている会社だったのか。
アットホームと言うか、小さな会社なんだろうなーってのは何となく感じていたけれど。
ぶっちゃけどこで稼いでいるんだろう……。私が好きな別の小さめの出版社は、小さめと言っても編集さんは五人くらいいるっぽいし、日本語学習テキストも出しているからそっち系の副業(むしろ本業?)があるんだろうなーと勝手に予想しているのだけれど。
副業がないとか言われると、その内死ぬんじゃないかとドキドキしてしまうじゃないですか。翻訳メインの出版とか儲かる気がしないし。
……買ったっきり積ん読タワーの建築材と化している群像社の本を掘り出す作業でもするかな。
話がズレたが、群像社から出ているアレクシエーヴィッチの『戦争は女の顔をしていない』、『死に魅入られた人びと』、『ボタン穴から見た戦争』は本屋に出ている限りなので見かけたら買おう!
『戦争は女の顔をしていない』なんかは特に全く見かけないけどねー。
死に魅入られた人びと―ソ連崩壊と自殺者の記録 | |
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ボタン穴から見た戦争―白ロシアの子供たちの証言 | |
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こうやって「買いたい本が買えなくなっていた」なんて経験を重ねることで、人は積ん読ラーに進化してしまうんだと思うんですよね。
図書館で借りろと言われても、専門書なんかになると大阪府立図書館から取り寄せる羽目になるし、取り寄せは貸し出し期間延長出来ないし、そもそも私の読書スタイルのお行儀が宜しくないから、借り物の本は気を遣ってどうにも駄目だ。
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