情報が遅いのはいつものことです……。
2015年ノーベル文学賞は、スヴェトラーナ・アレクサンドロヴナ・アレクシエーヴィッチが受賞しましたね。
ベラルーシの人ではあるけれど、作品の内容的ここで紹介しても別に良いかなと。ロシア語で書かれていることだしね。
結構日本語訳が出ているので、ご紹介。
頑張る群像社さん。
戦争は女の顔をしていない | |
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ボタン穴から見た戦争―白ロシアの子供たちの証言 | |
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アフガン帰還兵の証言―封印された真実 | |
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死に魅入られた人びと―ソ連崩壊と自殺者の記録 | |
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ノーベル賞効果で軒並み書店から行方不明になっているが、『アフガン帰還兵の証言』以外は増刷が掛かって書店に
群像社さんのブログによると
「メンタルが弱っている時に読むと死にたくなる」と評判の『死に魅入られた人びと』はもう購入したので、読むのが楽しみ。
基本的に私は読書に殺されたいと思っているタイプなので。ただ歳を取るにつれて復活までに掛かる時間が増加し、その一方で打たれ弱くなって来たので、なんか色々とヤバイ。
ついでに過去のノーベル賞受賞者をざっと調べてみたよ。
ロシア最初の受賞者はイヴァン・アレクセーエヴィッチ・ブーニン。1933年受賞。
私が読んだことがあるのは短編集に収録されていた「生活の盃」「サンフランシスコの紳士」「イーダ」だけのようだ。
個人的には「サンフランシスコの紳士」(『世界短篇文学全集12 ロシア文学20世紀(集英社)』収録)が印象的だったなぁ。
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現在新本で出回っているブーニン作品はあるのかな、と調べたら結構あった。
その中から群像社のものと、私が個人的に好きな原卓也翻訳の作品をぺたり。
続いて1958年にノーベル文学賞に選ばれたのは、ボリス・レオニードヴィチ・パステルナーク。しかしソ連政府の政権下では受賞することは出来ず辞退する羽目に。
パステルナークの『ドクトル・ジヴァゴ』はソ連では発禁処分となり他国で印刷され流通した。パステルナークに限らずロシアでは出版できずに他の国で印刷されるパターンは多く、その場合はロシア語の誤りが頻出したのだそうな。その間違いっぷりで他国で印刷されたか本国でなのか区別出来るらしい。
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有名どころはやはり『ドクトル・ジヴァゴ』。と言うか、あまり作品がないような。
『ドクトル・ジヴァゴ』は2013年に新訳が出たときに、ちょっとしたニュースになりましたね。
私も気になって図書館で予約しようとしたら軽く二桁は待ち人がいて、そっと諦めた記憶が。そして書店で見かけた時には値段を見てそっと戻した……。
この新訳を出した未知谷社ではその前にパステルナークの詩集が出ていたのね。
ただ評判的には『ドクトル・ジヴァゴ』は新潮文庫版の方が良いみたい? でもこの文庫版、新本はもう流通していない上に古本の値段結構するんだよなー。図書館で借りろということか。
三人目はミハイル・アレクサンドロヴィチ・ショーロホフ。1965年受賞。
私が読んだのは短編の「仔馬」「ほくろ」だけだけれど、「仔馬」は読み終わった後に灰になった記憶が鮮明だ。
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ショーロホフの作品は日本で出ているのかなー、と調べたら何と文庫が。2008年って結構最近だなー。
でも翻訳者の一人である米川正夫の活躍時期は結構前だしなー、うーん、翻訳者に名前を連ねている漆原隆子さんが改訂したのかな?
四人目はショーロホフの5年後、1970年にアレクサンドル・イサーエヴィチ・ソルジェニーツィン。私は読んだことないです。
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ソルジェニーツィンも結構翻訳が出ている。有名レーベルから出ている文庫本を2冊ほどペタッとな。
でも岩波文庫でも1987年かー。もはや古くなって読みにくくなっていそうだ。
他のもざっと見てみたけれど、翻訳者の名前から考えても邦訳は80年代のものが最新のようだ。
五人目の受賞者は、1987年のヨシフ・ブロツキー。詩人。
私は詩は分からないので、当然読んだことがないです。
でもこの『ヴェネツィア』が凄く評判が良いのは知っている。一体どこでプッシュされていたのかは忘れてしまったけれど。
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私人―ノーベル賞受賞講演 | |
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ただ何故かこの『私人』を持っているぞ、私。積ん読タワーから発掘しようかな。
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