ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火 [DVD] | |
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ファンタジーな戦争映画。
ファンタジーと言いつつも、戦車の存在感はさすがロシア!でっかいぜ!感があるので、是非大画面でどうぞ。
とか言う私はスマホで観たんですけども。映画館で見たかったなー。千円ちょっとまでなら出しても良いぞ。
ロシアらしいアバウトーな感じで終わるので、妙な後味が残る何とも不思議な一作。
邦題は「ナチス」「極秘」と、商業的に必死に狙って来た感があって、なんかもう逆に好印象。ちなみに原題は単に『ホワイトタイガー』のみとなっているようです。
第二次世界大戦末期。 対ドイツ戦線のソ連軍兵士たちは勝利を確信していた。
だがそんな浮かれた気持ちも冷める存在が、突如として現れる。 「タイガー1改」だ。
それはナチスの技術が詰まった、たった一台しか存在しない特殊重戦車。だがその一台で、ソ連側の戦車部隊を次々と壊滅させていた。
その恐怖の戦車は、いつからか「ホワイトタイガー」と呼ばれ、恐れられるようになっていた。
主人公となる男(アレクセイ・ヴェルトコフ)は、そのホワイトタイガーによって壊滅された部隊の一員であった。砲撃を受け、全身に火傷を負った彼は、しかし生き延びる。しかも医師も驚愕するほどの快復力を見せて、だ。
九死に一生を得た男は、自身に関する全ての記憶を失っていた。所属部隊も壊滅したために、彼の正体はもはや誰にも分からない。
いつからかイワン・ナイジョノフ(発見されたイワン)と呼ばれるようになったこの男には、奇妙極まりない能力があった。それは「戦車の声が聞こえる」のだ。そして実際に、その戦車の腕前を皆に証明して見せる。
ホワイトタイガーを撃ち取り、ソ連の威信を示したい軍上層部は一つの決断をする。記憶がなく自分のことすら分からないこのイワン・ナイジョノフに、ソ連軍最高の戦車の改良型「T-34/85」と部下を与え、ホワイトタイガー狩りの任務を与えたのだ。
戦局は既に定まっている。だが戦車の声を聞く名も無き男と、謎に包まれたホワイトタイガーの互いの誇りを賭けた戦いが、始まる。
とまぁ、最初はガチガチの男の誇りを賭けて戦うぜ的な展開だったのだが、イワンさんが「戦車の神様」とか言い出したりして、終盤はファンタジーな香りが。
それと同時に戦争という血生臭い次元からイワンとホワイトタイガーは浮遊し、一種特殊な世界観を作り出し始める。
そもそもホワイトタイガーを操る人間の気配が皆無、ってのが実に奇妙で、実にイイですね。
そんなファンタジーな浮遊感を味わわせておいて、最後にあの対談でマクロなお話をするのだから、なんかもう本当に不思議な映画である。
予告編をペタッとな。
ちなみに本作は「未体験ゾーンの映画たち2014」で上映された一作。この2015年版には、私がお気に入りの『スティンガー』が選ばれています。
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