ロシアに行って来たよ その3:見た目で人を判断してはいけません成田-ドモジェドボ編


 伊丹からのフライトは、定時よりやや早く成田空港に到着。
 途中、道に迷ったり円からルーブル&ドルに換金したりと成田空港を満喫しつつ、JALのモスクワ・ドモジェドボ空港行きの搭乗口へ。
 「××番の搭乗口はこっちかー」と歩き始めたは良いが、行けども行けども辿り着かず、「あれこれ最奥なんじゃないの? どんだけ奥なのよ」と半泣きになりながらも無事到着。添乗員さんに到着を祝われたりしている間に、搭乗時間に。

 「モスクワ行きなんて空いているに違いない」と思っていたら、意外なことに機内はほぼ満員。日曜日だったから?
 そして何故か国内線よりも狭い座席に私、涙。
 加えて私の隣の席には、既に口ピアスのガタイの良いロシア人お兄さんが狭そうに座っておりました。なお、席の真上の荷物入れはお兄さんのギターで満員御礼。私の荷物は二つ前の荷物入れに収まったのでした。
 座席は狭かったが同時に飛行機自体の高さも低いのか、伊丹成田便では「これ絶対に届かないよ、自力で自分の荷物出せないよ」状態だった荷物入れにも、なんとか手が届くのはありがたかった。基本的にチビには世間は冷たい。

 しかしそんなありがたさも遠い出来事のように、「この口ピアスのお兄さんが十時間越えのフライトのお隣さんかー。なんというかもう帰りたい。翼も全然見えないし」な気持ちの私を乗せて、飛行機は定時に滑走路に向かう……と思いきや、微妙な順番待ちが発生。
 その間に濃いブルーだった飛行機の窓が次々と透明になっていく。お、これは勝手に透明になるのか? とワクワクして待つ窓際席の私。だが一向に透明にならず。反対側を見ると、そちらも一部濃いブルーのままの窓がある。
 どうやら自分で透明化しなくちゃならないようだと理解するも、操作方法が全然分からない。JALなので客室乗務員さんは日本人。そんな訳で気軽に呼び止めて操作方法を聞くも、これが全く理解出来ない。
 日本人に日本語で説明されても分からないのでは、もう一体どうしたら……私のところの窓はずっと青いままなのかしら、と覚悟を決めかけた時、隣から白い腕が伸びてきた。「ちょっと待って」と言われて待つことしばし。おお、窓が透明になったぞ!
 どうやら窓はすぐには反応せず、少しインターバルが必要なようだ。春色は窓の仕組みを理解した!

 隣のお兄さんが親切であることと、日本語が上手いことを知ったあたりで飛行機は無事に滑走路へ。そして離陸。
 動画がないのは翼がほとんど見えない席だったせいでテンションが上がらなかったからであります。どんだけ翼愛好家だよ、私。


 意外と(?)のどかな成田近郊。曇り気味。


 いかにも人間の手が入ってます、な直線的な田んぼが割と好き。


 もくもく雲。この下は雨が降っていたりするのだろうか。


 とか言っている間にあっさり日本最後の陸地。佐渡島。


 まだ一応日本なのかな? どこからロシアの領海・領空になるんだろー、と思いつつ外を見る。
 飛行機の現在位置を示してくれるサービス(正式名称忘れた)はあるものの、陸の国境しか表示されないのでよく分からない。


 随分と高度が上がった感ある。高い所に出来る雲っぽい。
 これ、雲愛好家の人が隣にいたら楽しいだろうなぁ。残念ながらそんな知り合いはいないから、自分が雲愛好家になるしかないわー。今度飛行機に乗るときは雲の図鑑を持ってこようっと。

 なんて勝手に盛り上がっている間に、ロシアの陸地が!



 こんにちはロシア。 まぁ領空的にはもう少し前からロシアだったんでしょうけど。


 なんか凄い山脈が見えてきた。これがウラル山脈!な訳ないよな。ゴメン、ロシアの山脈ってウラルしか知らなくて。
 そんな訳で今調べたら、どうやらシホテアリニ山脈というお名前らしい。アメリカ原住民っぽいネーミング。



 せせこましく山と川が入り組む日本とは、雲の作られ方もなんか違う気がする。
 水蒸気の動きを雲から想像するの楽しい。とか言っている間に、機内食のお時間に。
 窓に張り付いて外ばかり見ていてちっとも気が付かない私に、機内食が来るよと教えてくれたのもお隣の席のお兄さんだったりする。親切だなー。


 結構豪華なJALの機内食。豪華すぎて蓋の置き場所に悩むレベル。これはビーフだったかなぁ。記憶にない。
 驚くほどに食欲がない。味がよく分からない。たぶんこの高度で食事をするのに、私が向いてないだけだ。
 おかずをチマチマとつまみ、果物を囓り、それからお味噌汁と後から出て来たハーゲンダッツのバニラを有り難く頂いて私の食事は終了。私個人は、お味噌汁とハーゲンダッツだけで十分だなー。
 このハーゲンダッツが美味しいの何の。あの美味しさが忘れられなくて、帰って来てから買いに行ってしまったけれど、機内ほど美味しくは感じられなかった。不思議。

 私が食欲わかないなー、と思っている横で、口ピアスのお兄さんは箸を完璧に使いこなし(ナイフとフォークも出ている)、無性に美味しそうにご飯を食べているのでありました。食べるスピードが早すぎて、思わず観察してしまったよ。

 写真に映り込んでいる白いコードは私のiPhoneの充電コード。USB差し込み口が各座席に付いており、充電も可能。便利。
 便利と言えば350mlの水(ノンガス)と毛布、ネックピローも付いていた。ネックピローはそんなに厚さはないが、腰の下に入れると快適だった。でも水以外は持って帰っちゃ駄目だと思う。
 その他のサービスとしては、トイレには歯ブラシセット、トイレ前にはお茶菓子が置いてあったそうな。私がトイレに行く頃には枯渇していたので、後で他の人に教えて貰うまで知らなかった。



 機内食よりも外を見ている方が楽しい。なんか凄い川が見えてきた。
 この絶対に水害繰り返してるよ!な川の名前は分からず。極東ではなくもうロシアも真ん中くらいだった気がするんだけどなー。
 中学地理で使った程度の地図があると色々と楽しそうだ。今度飛行機に乗るときは持って来よう。でもあれって買うと高いのかしらん。

 とかなんとか思っている間に、機内はお休みモードに。窓も濃いブルーにされてしまったので、私も隣のお兄さんと仁義なき肘掛け争奪戦を繰り広げつつ大人しく就寝。なお負けた模様。

 起きたら何やら都会になっていた。



 
 自然物ばかり見ていたが、ここに来て人間が住んでる気配が出てまいりました。


 なんか高度が下がって来たのかな。目的地モスクワは近いようだ。



 二度目の機内食は軽食。ホットサンド。温かいってのが良いよね。
 なおハーゲンダッツは出ず。一回だけのサービスらしい。残念。




 雲を見るのは楽しい(と言いつつ映画も観る)。





 そろそろ着陸。随分と高度が下がってきた。


 なんか私の知っている森と違う。真ん中に泉っぽいのがあるのがポイント高い。


 もう着陸するよー。周辺になにもなくて、ここならオーバーランで爆発炎上しても二次被害なさそうで良いと思います。
 不吉な想像をしている間に、飛行機は無事着陸。だがしかし迎えが来なくて、飛行機はのんびりと地上を移動するのでありました。
 ロシアの空港なので、見たことのない装飾の飛行機がいて結構飽きない。


 一番人気はこのタンタン。可愛いし、水色と黒という色が他になくて目を惹く。……もうちょっとマトモな写真が撮れれば良かったんですけどね。写真クリックで大きくなるので、それでなんとか。
 ところでどこの飛行機なんだろう。タンタンだけに? と調べたらブリュッセル航空らしい。外側だけではなく内側も特別仕様だとか。乗ってみたいが、ご縁が無さそうだなー。



 隣の人に恵まれて、平和にモスクワはドモジェドボ空港に着きました。
 伊丹で預けた荷物を引き取って、今度はロシア国内線でサンクトペテルブルグに向かいます。流石にもうJALではなく、今度はそこはかとなく不安なS7さんで。

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