『世界短篇文学全集12 ロシア文学20世紀』


世界短篇文学全集〈第12〉ロシア文学 20世紀 (1963年)
世界短篇文学全集〈第12〉ロシア文学 20世紀 (1963年)奥野 信太郎

集英社 1963
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 過去の記事をサルベージするシリーズ再び。

 今回の収録作品は以下。
  ・「死の刺」 ソログープ、米川正夫・訳
  ・「恋の学問」 メレジコフスキイ、原卓也・訳
  ・「霧の中」 アンドレーエフ、原卓也・訳
  ・「ある平手打の話」 アルツィバーシェフ、米川正夫・訳
  ・「サンフランシスコの紳士」 ブーニン、黒田辰夫・訳
  ・「静かな曙」 ザイツェフ、原久一郎・訳
  ・「さあ、やれ」 クープリン、米川正夫・訳
  ・「コンミュナールのパイプ」 エレンブルグ、米川正夫・訳
  ・「消されない月の話」 ピリニャーク、米川正夫・訳
  ・「ひろいアラピヤ」 イヴォノフ、米川正夫・訳
  ・「ブルイガ」 レオーノフ、米川正夫・訳
  ・「果樹園」 フェーヂン、米川正夫・訳
  ・「おおむ」 ゾシチェンコ、米川正夫・訳
  ・「ドルグショーフの死」 バーベリ、神西清・訳
  ・「われらの父よ」 カターエフ、木村浩・訳
  ・「ろうそく」 シーモノフ、黒田辰夫・訳
  ・「三月‐四月」 コジェーヴニコフ、井上満・訳
  ・「春」 アントーノフ、中村融・訳
  ・「憎しみの教訓」 ショーロホフ、中村融・訳
  ・「仔馬」 ショーロホフ、米川正夫・訳、漆原隆子・訳
  ・「ほくろ」 ショーロホフ、米川正夫・訳、漆原隆子・訳
  ・「恋」 オレーシャ、木村浩・訳
  ・「スクリーンの前で」 ゾズーリャ、木村浩・訳
  ・「コロンブス上陸す」 イリフ、ペトロフ、木村浩・訳
  ・「河」 ボンダレフ、木村浩・訳

 ショーロホフを三篇載せている以外は、各作家一篇ずつ。



 「ロシア文学20世紀」とのタイトルに相応しく、収録された作品の多くは20世紀と呼ばれる時代がロシアに襲いかかった内実を色濃く反映している。
 国内での権力争いがあり、他国との戦争があり、飢饉があり、そして変わらぬ人間の生活がある。
 月は青ざめた顔で天を駆け抜け、太陽は地面をじりじりと燃やし、木々は寒さに身を鳴らしては耐えきれずに爆ぜ、草花は春を謳歌し、丸裸にされた森からは奇怪な生き物が泣きながら飛び出して来る。
 土煙は絶え間なく吹き上がり、そして陰鬱なる霧が周囲を覆い隠す。
 続きはコチラから。


 こちらにもゾーシチェンコの「おおむ」が収録されていたのね。

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