図説 ロシアの歴史 (ふくろうの本) | |
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ロシアという国が成立して後、現在に至るまでの歴史をコンパクトにかつなるべく公正な眼差しで記述しようと努力している良作。
公正さに重きを置いているために、その筆はかなり抑えめで、結果かなり強烈なエピソードもマイルドに見えてしまい、インパクトに欠けてしまっているが。
更に「図説」の名に恥じない画像のたっぷりさで、文字情報に加えて視覚にも訴えて来てくれる。
が、この「ふくろうの本」はサイズがかなり特殊なので、本棚での置き場所に非常に困る。
日露戦争の時期のロシアが「いやいや、戦争なんてしてる場合じゃないから!」状態なのは知っていたが、第一次世界大戦の時期も負けず劣らず戦争している場合じゃなくなっていて、なんかもうこの国大変だなと。
第二次世界大戦だけは国内状況はまとまっているのだが、しかし戦死者数が凄まじいことに。
そしてソ連時代の大粛正の時期にもまたガッツリ国民を殺していて、他人事ながら頭を抱えたくなる。 基本的に人口数はそのまま力になるのにねー。
ロシアの指導者が何世紀にも渡って一流国の仲間入りしたいと強く志向し続けたこと、一方でロシアの根本的な制度である農奴制を改革できず、最後まで足を引っ張り続けたことがどうにも印象的であった。
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長らく積んでいる間に、新版が出ていた。何が変わったんだろう。
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