テキスト感想：『NHKラジオ まいにちロシア語 2015年11月号』

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　今更ながらに、11月のテキストの感想をダラダラと。……とは言えど、11月は特別惹かれる話題がなかったんだよね。
　と言うわけで、劇的に薄い記事をお送りします。


　匹田先生の入門編は、流石にもう聞くの3回目だから、本当に話題が。
　後半は毎度死にかけていたので、後半になればもっと話題が出てくるかもしれない（希望的観測）。


　そんな訳で応用編の「うきうきルースキー」で登場した話題をちらっと。
　11月は2人の作家が取り上げられておりました。まず一人目はレフ・トルストイ。『コサック』と『イヴァン・イリイチの死』が紹介されていたので、まぁ、買ってしまった。そして案の定まだ読んでいない。
　レフ・トルストイはビッグネームだけはあり、複数の出版社から出ているのだが、私が買ったのは光文社古典新訳文庫と岩波文庫のもの。

　光文社古典新訳文庫の『コサック』、『イワン・イリイチの死／クロイツェル・ソナタ』、岩波文庫の『イワン・イリッチの死』。人名の翻訳に揺れが見られる。
　「クロイツェル・ソナタ」は結構物議を醸している一作でいつか読みたいなと思っていたので、セットになっていてちょっとお得感。


　　

　光文社古典新訳文庫は、読みやすさをモットーとする翻訳文庫。特徴としては文字が大きい。
　『コサック』の方がより文字が大きい気がしたのだが、数えてみたら全く同じだった。わざわざ数えるあたり、私って暇人。
　個人的には文字が小さくても翻訳文が古くても、あまり気にならないというか、無駄に文字が大きいと逆に目の移動距離が長くなって疲れると思ってしまうのだが、世間は違うのだろうか。


　取り上げられていたもう一人の作家は、ビッグネーム中のビッグネーム、ドストエフスキー。
　何故かいつも私はドフトエフスキーと発音してしまう。どうしてなんだ、私。
　『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』が有名だが、今回紹介されたのは短編の「鰐」。「わに」と平仮名で紹介されていたが、邦訳では漢字の「鰐」になっている模様。
　「鰐」を収録する文庫が講談社文芸文庫から出ている。これは沼野充義が編んだ短編集。

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　確かボルヘスの編んだ「バベルの図書館」シリーズのロシア短篇集に「鰐」が収録されていたように思う。と今手持ちのを確認したらトルストイの「イヴァン・イリイチの死」も一緒に収録されていた。
　ついでに言うとロシア編にはもう一作収録されていて、それはアンドレーエフの「ラザロ」。トルストイやドストエフスキーと並んで収録されているだなんて嬉しくなってしまう私はアンドレーエフ好き。

　
　「バベルの図書館」シリーズは変な判型で一度出た後に、複数冊を一冊に纏めてハードカバーで再度出版されている。違いとしては、前者は「ロシア短篇集」だけが、後者は「ドイツ・イタリア・スペイン・ロシア編」とがっつりとセットになっている。
　マイリンクが好きな私としては、彼も収録されている後者がオススメしたいところだが、この本如何せん重い上に角が尖っているので、足の上に落としたら悶絶する。……ええ、落としたんです、小指の上に。

　ちなみにこの「鰐」、「鱷」という古めかしい漢字で青空文庫に森鴎外翻訳のものが収録されている。ドイツ語からの重訳のようだが。
　無料で読める鱷はコチラから。



　話は前後するが、映画『グッバイ、レーニン！』も取り上げられていた。
　こちらはAmazonプライムで配信されているので、近いうちに見たいなー。

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　個人的には色んな人に引用される『モスクワは涙を信じない』も見たいのだけれど、レンタルではないみたいなんだよなー。うーん。
　でも買うのはちょっとなぁ。どこかで配信してくれないかな。

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　見たいと言えば、ソ連時代に作られたシャーロック・ホームズも見たい。西側風刺がサラッと挟まれたりするけれど、かなり出来は良いと聞くし。
　でもこっちもレンタルでは見かけたことないのよね。買うと高いしさ……。どこかで配信してくれよ。


　そんな訳で、いつもながらにとりとめのない11月テキスト感想なのでした。

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