記事タイトル長すぎ問題。
NHKラジオの「まいにちロシア語」テキストで前期から始まった連載「これでわかった! ロシア語文法のギモン」。
このコーナーは、その説明文「ロシア語を学び始めた方が『あれ?』と思うポイントを解説し、学習のサポートをするコーナーです。」の通りに、学習者なら一度は思うであろうギモンに匹田先生が回答する一問一答一ページのシンプルなもの。
今まではフーンな感じでスルーしていたのです。だってコーナー下と右ページに大きく『これならわかるロシア語文法』の宣伝がババーンと載せられているから、「番宣乙」的な感想しか出ませんで。
それがそれが、8月号掲載の第5回目の今月のギモン「ロシア語は『行く』の表現が複雑で、いつもどの動詞を使ってどう言えばいいのか迷ってしまいます。『行く』の言い方をうまくまとめてもらえませんか?」(NHKラジオ まいにちロシア語 第54巻第5号, p.120)に対する返答が目から鱗で、今まで「番宣乙」とか言っていたくせに、その宣伝に乗せられて『これならわかるロシア語文法』を買いに行ってしまいました。
だって「以上の解説はこの本に…」って書いてあったのだもの!
単純乙。
ところがですね、ところが、以上の解説はこの本にないのですよ、マジで。
私は勝手に「これでわかった! ロシア語文法のギモン」連載は、この『これならわかるロシア語文法』からの転載だと思っていたのですよ。大胆なことするなーとは思ったけれど、同じNHK出版(なのか?)だから出来る技なのかなーって。
が、そもそも『これならわかる~』テキストは「これでわかった!~」連載と違って、一問一答形式じゃないんですね。ならテキストを編集したのが連載かと言うと、そうでもなさそう。
連載の方は連載で匹田先生自ら書き下ろしてるのかな?ってくらいに跡形もない。連載での匹田先生の肩書きは「監修」なので、実際は別の人が書いているのかもしれませんが。
そんな訳で、何が言いたいかと申しますと、「これでわかった!~」連載も本にしてください!! 少なくとも私は買うので!
まいにちロシア語9月号掲載の第6回目のギモン「(略)人間そっくりのロボットとか微生物といったものは、活動体・不活動体のどちらになるのでしょうか?」(NHKラジオ まいにちロシア語 第54巻第6号、p.120)に対する回答も簡便かつ分かりやすくて、好印象。
しかし、このギモンって一体どこから持ってきているのだろう。そしてこの連載は何回予定なのだろう。ラブコール送れば延長されたりする?
なんだかdisってるかのようになってしまいましたが、『これならわかるロシア語文法』も良いテキストだと思いますよ。まだパラ見しかしていませんが。
解説が丁寧で、独りぼっち学習でも十分にやって行けそうです。ただCDは附属していないので、NHKラジオまいにちロシア語を聞きながら、参考本として併用するのが良いのかも。
ただこの印象的な表紙の色、紫掛かったピンク、は中身でもキーカラーとして多用されており、個人的には「何故この色なんだ……」と思わないこともないです。
まぁ中身では表紙よりは落ち着いた色になっているので、表紙カラーにトラウマ刺激される私でもなんとか大丈夫です。
関連記事:
・最近買った本『ロシア文学鑑賞ハンドブック』が思いの外、面白い
・テキスト感想:原求作『ロシア語の体の用法』(水声社)
・テキスト感想:黒田龍之助『ロシア語のしくみ《新版》』(白水社)
0 コメント:
コメントを投稿