2016年9月22日木曜日

Googleロシアが映画『イヴァーン・ヴァシーリエヴィチ、転職する』公開43 周年をお祝い




 9月21日、ソビエト映画『イヴァーン・ヴァシーリエヴィチ、転職する(原題:Иван Васильевич меняет профессию、英語版タイトル: Ivan Vasilievich: Back to the Future)』の公開43周年という、なんとも中途半端な時期を記念して、Googleロシアがロゴを特別仕様に変更したよ。
 それがこの上のロゴ。いい顔してますねー。

 ちなみにこの映画、Doodle(特別仕様のGoogleロゴのこと)の説明サイトによると、6,000万枚以上のチケットを売りさばいたモンスター映画だそうな。尚、日本語翻訳版は存在しません。……なんで?


 このDoodleの表示地域は下の通り。ロシアオンリーですね。
 完全に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にフリーライドしている二流感溢るる英語タイトルでは英語圏でヒット出来なかったのだろうか。


 ちなみにこの映画、2015年後期のNHKラジオまいにちロシア語の応用編「うきうきルースキー」で紹介されておりました。
 その時の私の記憶によると、タイムマシーンによって冴えない科学者がイヴァン雷帝の時代に行ってしまい、代わりに雷帝が現代(と行ってもソ連時代だが)へ。この二人は映画的な都合の良さで見た目がそっくり。
 そんな訳で冴えない科学者は恐ろしい皇帝イヴァン雷帝として、一方の本物の雷帝は冴えない科学者その人として生きる羽目に陥り、当然ながら異なる時代から来た二人はそれぞれの場所で騒動を巻き起こし……という内容だったはず。

 英語字幕版がちょうどDoodleサイトからリンクされていたので、ここにペタリ。YouTubeでフルで見られるようだ。英語字幕だけど。



 一応DVD化もされている。DVD化するついでに日本語にも訳してくれれば良かったのに。
 まぁ権利関係の問題なのか、各国語に翻訳されているDVDでも何故か日本語だけ抜かされていたりする今日この頃ではありますが。


関連記事:
185の見るべきソ連・ロシア映画―ロシア珠玉の映画たち―
メンデレーエフさん、お誕生日おめでとうございました
2015年度NHKラジオ まいにちロシア語(応用編):『うきうきルースキー ~私が見たロシア』


Related Posts:

  • 川崎隆司『原典によるロシア文学への招待―古代からゴーゴリまで』 原典によるロシア文学への招待―古代からゴーゴリまで 川崎 隆司 成文社 2008-11売り上げランキング : 1660085Amazonで詳しく見る by G-Tools  その時代その時代の代表的な作品を邦訳して引用し、時代背景の解説と共に紹介する一冊。  惜しむらくは、文学に関して… Read More
  • ロシアの通販大手OZONで買った荷物が届くまで  ルーブルがえらく安くなっていたので、年末にポチってしまった。またしてもお買い物先はOZONさんです。  今まで何となくozonと小文字で書いていたが、正式には大文字ぽいので今回は大文字でお届け。  今回も以前と同じお安いSpring Global Mailにしようと思ったら、リストラ… Read More
  • 2016年も宜しくお願いします  С Новым годом!  ……と言ってもまだ間に合うのかなー。  今年もちまちまとブログを続けて行く所存ですので、宜しければお付き合いください。  今、イラストソフトの勉強をしているので、ロシアっぽい年賀状を作ってみたよ、というのが最初の画像。  ブログに上げるにあたって… Read More
  • アレクシエーヴィッチと群像社、改め岩波書店 チェルノブイリの祈り――未来の物語 (岩波現代文庫) スベトラーナ・アレクシエービッチ 松本 妙子 岩波書店 2011-06-17売り上げランキング : 680Amazonで詳しく見る by G-Tools 前回までのあらすじ:  ノーベル文学賞の受賞により、日本での知名度が上がったアレ… Read More
  • 松樟太郎『声に出して読みづらいロシア人』 声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊) 松樟太郎 ミシマ社 2015-05-23 売り上げランキング : 184517 Amazonで詳しく見る by G-Tools  「ロシア人の名前って読みにくくない?」という誰もが一度は思うであろう疑問を真面目に(?)取り上げた… Read More

2 件のコメント:

  1. Тадасиと申します。この「イヴァン・ヴァシーリエヴィチの転職」はNHKラジオのロシア語講座で今まで2回ほど紹介されています。発明家のシューリクがタイムマシンを作って、16世紀のイワン雷帝の時代へ移動する実験を自分のマンションでします。するとマンションの管理人とお隣に忍び込んだ泥棒が16世紀のモスクワに、イワン雷帝がシューリクのマンションに飛ばされてしまいます。それぞれがドタバタにまきこまれてしまいます。マンションの管理人の名前がイヴァン・ヴァシーリエヴィチだから、転職というのです。

    返信削除
    返信
    1. Тадасиさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
       詳しくありがとうございます。何故、自分のマンションで実験してしまうのかシューリクさん……。

      削除