もうちょっと『パスポート初級露和辞典』を使わないとなー、と言った舌も乾かない内にでアレすぎるのだが、現代用語にも対応している露和辞書が欲しくなった。
私愛用の『岩波ロシア語辞典』は古い用語に強くて有り難いのだが、なにせ1992年に出たっきりで改訂されないままで、ネット用語飛び交うインタビュー記事を訳していたら「た、戦えない、この前世紀の辞書ではッ」な気持ちになったのです。
と言う訳で、またしても本屋で露和辞典をパラパラして来た。
ちなみにわざわざ店頭で見たのは、新版が出た場合、キチンと入れ替えられるから。Amazonは時折怪しいし、いちいちそれぞれの出版社のサイトで確認するのは面倒臭い。
以下、私が店頭で見た9冊の辞典を新しい順にご紹介。
MHKラジオまいにちロシア語テキストによく広告が載っている、この『プログレッシブ ロシア語辞典』(小学館)が一番新しいようで、2015年。
露和辞典は最近出てないのかと思っていたけれど、意外とあるじゃん。
と気をよくしたら、次はこの『コンサイス露和』(三省堂)の第5版で2003年。
父親が作った辞書を息子が改版するなんて、なんかちょっと涙腺に来る話じゃないですか……。
次は既に前世紀で『ロシア語ミニ辞典』(白水社)。1997年。この辞典、小さくて可愛い。
『博友社ロシア語辞典』(博友社)は改訂新版が1995年。
『パスポーチ初級露和辞典』(白水社)は1994年。
初級なだけに改版を重ねているかと思ったが、そんなことはなかった。
入門用辞書は上級者向けの巨大な辞書に比べると小回りが利くイメージがあったのだけれど。改訂しよう?
あんまり見ない気がする『講談社和露辞典』(講談社)は1992年に増補新装版が出ている。
90年代に改装版や新しい辞書が一気に出ているのは、ソ連崩壊の余波なのかなー。
私愛用の『岩波ロシア語辞典』(岩波書店)も1992年。改訂しよう?(2回目)
『研究社露和辞典』(研究社)は岩波より少し古くて1988年。
ちなみに岩波が8刷なのに呈して研究社は30刷でハンカチ噛みました。
渋い大学書林の『ロシヤ語小辞典』は1964年。
大学書林って戦前の香りがするけど、今も現役なんだよなー。なんとも不思議な出版社だ。
と言う訳で、足が疲れるほど存分に立ち読みをした結果、とりあえず現在の岩波とパスポートで良いかなという「何のために来たんだお前は」な結論に。
だってお値段可愛くないし……。
財布に余裕が出来たらプログレッシブとミニ辞典が欲しいかなー。でも先に、主流の研究社のを持っておくべきかも?
Здравствуйте 春色さん
返信削除Тадасиと申します。
書店で手に取って辞書を選ばれたのですね。
決して無駄ではないすよ。
それだけ多くの辞書を書店で手にとれるなんて、とても羨ましいです。
僕は電子辞書とパスポートを一緒につかっています。しばらくはこの二つにお世話になりそうです。春色さんの新しい辞書との出会いを楽しみにしています。
Тадасиさん、こんばんは。
返信削除いつもコメントありがとうございます。
私はあまり辞書を引くのが早くないので、電子辞書いいなーと思うのですが、紙の手触りが好きで結局紙のままなんですよね。
英語も最後まで紙の辞書を使ってしまいましたし。
もう暫くは岩波と、そしてパスポートを使っていこうかなと思います。
Добрый вечер 春色さん!
削除紙の辞書は確かに手触りがいいですね。僕もほとんどパスポートばかりつかっています。案外 、引きやすかったりします。そのうち、どのページにどんなことが書いてあるか頭に入ってくるようになります。
ところで、どんな現代用語を調べようと思われたのですか?
上の匿名の返信はТадасиです。
削除Тадасиさん、こんばんは。
削除なんだかんだで、紙の辞書って良いですよね。物理的に壊れちゃったりするのが難点ですが。
調べようと思ったのはインターネットとかブログとか、そんな感じの単語でした。
ここら辺はロシア語も日本語と同じく英語からの借用が多いので発音してみればだいたい当たりは付くのですが。