『翻訳できない世界のことば』の続編『誰もしらない世界のことわざ』を読んだよ。
前回は「ことば」だったが、今回は「ことわざ」。著者のセンスによって選ばれた世界各地のことわざがイラストと共に紹介される。
前回同様日本語からもいつくか紹介されているが、非日本語圏の著者によって紹介されると奇妙な気持ちになる。合ってるような合ってないような……。
日本語には猫に関することわざがたくさんある、ってフリで提示されることわざが全然メジャーじゃないのに震えてしまった。超絶メジャーなのが一つ混ざっているからセーフなのか。
個人的に好きなのは、フィンランド語の「猫のように熱いおかゆのまわりを歩く」。
ウチのこの上なく気の強い三毛トラ猫なら、かゆが冷めるまでガン見してる気がしないでもないけれど。気弱な黒っぽい猫なら、冷めるまで悲しげに鳴いていそうだ。
英語の「PとQに気をつけて」も好み。私の書く小文字のqはだいたいpと読み取られてしまうので……。いやアレqだから、pじゃないから。
チベット語の「青の問いに、緑の答えを与える」も詩的で好み。
ペルシア語の「あなたのレバーをいただきます」は一見サイコホラーだけれど、結構普通に使われる愛の表現だそうな。しかし何故レバー。ハツじゃいかんのか。
ロシア語からは「ザリガニがどこで冬を過ごすか、教えてあげよう」が登場。絵に添えられている原語は"Я покажу ему, где раки зимуют."
ちょっと表現が違うけれど、NHKまいにちロシア語2016年度前期の「千里の道も一歩から」で紹介されていましたね。
ウクライナ語からとされている「私の別荘は、ずっと外れにある」だけれど、イラストに添えられている原語表記は"Моя хата с краю"で、これも「千里の道も一歩から」で紹介されていたのと似てる……どころか同一ですね。
たまたま綴りが一緒になったのかな。
はてさて、第三弾もあるのだろうか、このシリーズ。
関連記事:
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・2016年度前期NHKラジオ まいにちロシア語(入門編):『千里の道も一歩から』
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